通用する?しない?…メジャーで観たかった現役6人。プロ野球史上でも最強クラスの面々
2023/03/01
産経新聞社

プロ野球最新情報
近年のプロ野球では、毎シーズンのように新たな日本人選手がメジャーリーグへ挑戦している。今年は千賀滉大、藤浪晋太郎、吉田正尚が新たに海を渡り、野球の本場・アメリカで勝負に挑む。一方で、 MLBには挑戦せず、日本球界で偉大な記録を築く選手もいる
今回は、メジャー挑戦の可能性が低くなった球界屈指の現役選手たちを紹介する。
則本昂大(のりもとたかひろ)
滋賀・八幡商、三重中京大を経て2012年ドラフト2位で楽天に入団。ともにメジャーの舞台で活躍した岩隈久志、田中将大に続いて、楽天のエースの系譜を継ぐ投手だ。2019年にFA権を行使し、“宣言残留”したことで、メジャー移籍の可能性は限りなく低い状態となっている。
1年目から開幕投手に抜擢されるなど、入団時から高い期待を寄せられた則本。シーズンに入ってからも高いパフォーマンスを発揮し、ルーキーながら15勝を挙げ、新人王に選出。田中とともに球団史上初のリーグ優勝、日本一に大きく貢献した。
その後は、6年連続2桁勝利勝利を挙げるなど、エースとして高いレベルで期待に応えていく。特に、奪三振能力には特筆すべきものがあり、最多奪三振タイトルを14年から5年連続で受賞。うち4度が200奪三振超えだった。また連続5回は、1989年にパ・リーグで同タイトルが制定されてからは初の快挙となっている(制定以前を含めると史上3人目)。
2019、20年は右ひじ手術などの影響もあり2桁勝利を逃したものの、21年はチーム最多の11勝(5敗)を挙げて再びエースの座に返り咲いた。国際大会では「第1回WBSCプレミア12(2015年)」、「第4回ワールド・ベースボール・クラシック(2017年)」に出場。プレミア大会では、アメリカ戦で勝ち投手にもなった。
楽天が誇る「ドクターK」がどこまでメジャーの打者相手に通用したのか、気になるファンも多いのではないだろうか。