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DHに偵察メンバー、カウント間違え…。判定はどうなる?【意外と知らない野球ルール3問クイズ】

 野球には、様々な状況を想定した「公認野球規則」がある。このルールブックによって、想定外と思われるような珍場面でも公正な判定を下すことができる。今回は「名珍場面から振り返る野球のルール」(カンゼン、2014年4月刊行)より、難解な野球規則を過去の事例からクイズ形式で出題する。(2017年12月18日配信分、再掲載)

2020/03/28

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正解は…

C:打者にアウトが宣告され、1アウト一塁でプレー再開となる。
 

 公認野球規則6.06に「次の場合、打者は反則行為でアウトになる」の項がある。そのひとつである(a)に「打者が片足または両足を完全にバッタースボックスの外に置いて打った場合」と記載されている。
 
 【原注】には「本項は、打者がバッタースボックスの外に出てバットにボールを当てた(フェアかファウルかを問わない)とき、アウトを宣告されることを述べている」と記されている。
 
 ここでのポイントは、「完全に」という箇所にある。つまり、カカトからつま先までがバッタースボックスの外に出ていることが条件。土踏まずからつま先までが出ていたとしても、カカトがバッタースボックスのライン上にあれば、正規のバントとして認められる。
 
 さらに、(フェアかファウルかを問わない)も見落としやすいポイントとなる。たとえファウルであっても反則行為としてアウトになるということであり、バントの際に球審は打者の足の位置を見逃さないようにしている。
 
 2013年4月18日の楽天対ソフトバンクで、ソフトバンクの本多雄一選手が反則行為を取られた。投手前に送りバントを決めるも、左足がバッタースボックスの外に出ていたのだ。
 
 なお、公認野球規則には「外に置いて打った場合」とある。なかなかありえないことだが、バッタースボックス外で足が浮いた状態でバントを決めた場合はどうなるのか。
 
 「置いて打った場合」とはならないので、このバントは成立する。
 

 
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