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DHに偵察メンバー、カウント間違え…。判定はどうなる?【意外と知らない野球ルール3問クイズ】

 野球には、様々な状況を想定した「公認野球規則」がある。このルールブックによって、想定外と思われるような珍場面でも公正な判定を下すことができる。今回は「名珍場面から振り返る野球のルール」(カンゼン、2014年4月刊行)より、難解な野球規則を過去の事例からクイズ形式で出題する。

2017/12/18

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正解は…

A:次打者に1球投げた時点で四球が成立する。
 

 2007年7月29日、ヤクルト対中日で起きたプレー。3回裏、打者は青木宣親選手。2ボール2ストライクからボールを選んだあと、「四球」と思い込み、一塁へ向かった。球場のカウント表示が3ボール2ストライクとなっていたため、相手チームも審判も信じてしまった。
 
 このように勘違いで一塁へ進んでしまった場合、中日側から「まだ四球ではない」とアピールがあれば認められる。それ以前に球審や塁審が3ボール2ストライクであることに気づき、青木選手を打席に戻すこともできる。
 
 ただし、条件としては、 次打者に1球目を投じる前でなければならない。1球目を投げてしまえば、いかなる「勘違い」であっても、 そのプレーは認められる。
 
 まず、中日側のアピール権は監督にある。公認野球規則9.02の(b)に「審判員の裁定が規則の適用を誤って下された疑いがあるときには、監督だけがその裁定を規則に基づく正しい裁定に訂正するように要請することができる」
 
 そして【注2】には「審判員が、規則に反して裁定を下したにもかかわらず、アピールもなく、定められた期間が過ぎてしまったあとでは、たとえ審判員が、そ の誤りに気づいても、その裁定を訂正することはできない」と記されている。
 
 では、この「定められた期間」とはいつだろうか。この基準となるのが、7.10の項目。
 
「本項規定のアピールは、投手が打者へ次の1球を投じるまで、または、たとえ投球しなくてもその前にプレーをしたりプレーを企てるまでに行わなければならない」
 
 プレーにはけん制も含まれる。

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