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イチローが前人未踏の10年連続200安打を達成。エンゼルスへ移籍した松井秀喜ら4選手の活躍はーー日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2010年編】

2020/07/14

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 7月23日(日本時間7月24日)に開幕するメジャーリーグ。60試合制や、ナショナル・リーグ初の指名打者(DH)制導入など、NPB同様2020年は異例のシーズンとなる。
 

 
 一方で、今年は新たに筒香嘉智、秋山翔吾、山口俊の3人がNPBから海を渡り、メジャーの舞台に挑戦。2人の野手が同時に挑戦するのは、2012年の青木宣親と川﨑宗則以来8年ぶりとなる。筒香と秋山は、日本人野手再評価の流れを作ることができるだろうか。
 
 本シリーズでは、年度別シーズンOPSランキングトップ10選手と、同年の日本人選手の成績を振り返り、時代背景とともに日本人野手のメジャーリーグ挑戦の軌跡を辿る。今回は2010年編。

2010年シーズンOPSランキングトップ10


 
 
 2010年は、ジョシュ・ハミルトン(テキサス・レンジャーズ)が初のランクインにして1位に輝いた。メジャー4年目となった同年は、打率.359、32本塁打、100打点をマーク。初の打撃タイトルとなるアメリカン・リーグ首位打者を獲得し、長打率.633、OPS1.044は両リーグトップの数値を誇った。
 
 僅差の2位にはミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)だ。同年のカブレラは、打率.328、126打点でア・リーグ打点王を獲得。リーグ2位の38本塁打も放った。
 
 3位は両リーグトップの出塁率を記録したジョーイ・ボットー(シンシナティ・レッズ)、4位には2008年から2年連続でランキングを制したアルバート・プホルス(セントルイス・カージナルス)が続いた。
 
 同年のプホルスは、打率.312、42本塁打、112打点をマーク。過去2年に比べOPSは下げたが、2年連続本塁打王、初の打点王と二冠を手にした。
 
 5位にはホセ・バティスタ(トロント・ブルージェイズ)が入った。同年は打率.260ながら54本塁打を放ち、ア・リーグ本塁打王を獲得。124打点も2打点差でリーグ3位の数字となった。
 
 6位はポール・コネルコ(シカゴ・ホワイトソックス)、7位にカルロス・ゴンザレス(コロラド・ロッキーズ)が続いた。
 
 メジャー3年目のゴンザレスは、打率.336、34本塁打、117打点で初の打撃タイトルとなるナショナル・リーグ首位打者を獲得。リーグトップの197安打も放つなど、大きく飛躍を遂げた。
 
 8位は同じくロッキーズのトロイ・トゥロイツキー、9位にマット・ホリデイ(カージナルス)、10位のジェイソン・ワース(フィラデルフィア・フィリーズ)は初のランキング入りを果たした。

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