広島の開幕スタメンは？ーー2021年プロ野球12球団開幕オーダー予想【編集部フォーカス】
2021/03/20
春季キャンプ、オープン戦を経て、いよいよ26日に開幕を迎えるプロ野球。昨季は新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期、120試合制となるなど大きな影響を受けた。今季は、現状で観客動員数に制限はあるものの、従来通り3月に開幕、143試合制のシーズンが行われる。
そこで、開幕に先立ち12球団の開幕スタメンを予想していきたい。今回は、昨季セントラル・リーグ5位の広島東洋カープ編。（オープン戦成績は20日終了時点）
2021年広島の開幕スタメン予想
今季の広島打線は、2人の助っ人外国人選手の活躍も鍵となる。
まずは、新加入のケビン・クロン内野手。外国人の入国制限が強化される前に来日し、春季キャンプ初日からチームに合流した。
右の大砲として期待されるクロンは、メジャーでは通算47試合出場となっているが、傘下マイナーリーグでは本領を発揮。2019年には打率.331、38本塁打、105打点、OPS1.226（長打率.777＋出塁率.449）で3Aの本塁打王となった。来日後はキャンプから持ち味の長打力を披露。鈴木誠也外野手にも教えを乞うなど研究熱心な一面を見せた。オープン戦ではここまで2本塁打を放つも、打率.071と日本球界の壁に苦しんでいるが、全試合にスタメン起用されるなど首脳陣からの評価は不変か。正三塁手として期待されていた堂林翔太内野手がコンディション不良で離脱したこともあり、三塁を守る機会も増えているが、本職の一塁起用を予想する。
そして、来日6年目を迎えるアレハンドロ・メヒア内野手だ。
メヒアは、2016年に育成選手として入団。17年シーズン途中に支配下契約を交わした。レギュラー獲得には至っていないが、19年は56試合に出場し、打率.259、7本塁打を放つなどブレイクの片鱗を見せた。しかし昨季は、37試合出場、打席数85と出番を減らし、打率.188、2本塁打と大きく低迷。首脳陣の信頼を勝ち取ることはできなかった。勝負をかける今季は、来日前に母国のドミニカ共和国で新型コロナウイルスに感染。出鼻をくじかれる形となったが、キャンプ終盤にはチームに合流した。迎えたオープン戦では、14日の北海道日本ハムファイターズ戦で初出場。ここまで本塁打こそないものの、打率.385、OPS.846（長打率.462＋出塁率.385）と開幕スタメンに向けて猛アピールを見せている。
その他の三塁候補としては、ドラフト6位入団の大卒ルーキー・矢野雅哉内野手、高卒3年目の羽月隆太郎内野手らが挙げられ、クロンも三塁起用の可能性を残す。堂林の離脱はかなり痛いが、若手や助っ人にとって大きなチャンスとなっている。
1、2番は田中広輔内野手、菊池涼介内野手の「タナキクコンビ」復活が濃厚。4番にはチームの中心打者・鈴木誠を置いた。
鈴木誠の前後を打つ打者も重要となるが、3番に西川龍馬外野手、5番に松山竜平外野手と卓越したバットコントロールを誇る左打者を並べた。捕手陣を見ると、コンディション不良で二軍調整を続けていた坂倉将吾捕手が20日の福岡ソフトバンクホークス戦で一軍復帰。磯村嘉孝捕手、石原貴規捕手も打撃で結果を残しているが、開幕投手を務める大瀬良大地投手とオープン戦でバッテリーを組み、経験豊富な會澤翼捕手とした。
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