阪神の開幕スタメンは？ーー2021年プロ野球12球団開幕オーダー予想【編集部フォーカス】

2021/03/16

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　春季キャンプ、オープン戦を経て、いよいよ26日に開幕を迎えるプロ野球。昨季は新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期、120試合制となるなど大きな影響を受けた。今季は、現状で観客動員数に制限はあるものの、従来通り3月に開幕、143試合制のシーズンが行われる。

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　そこで、開幕に先立ち12球団の開幕スタメンを予想していきたい。今回は、昨季セントラル・リーグ2位の阪神タイガース編。（オープン戦成績は16日終了時点）

2021年阪神の開幕スタメン予想

　最注目は、ドラフト1位ルーキーの佐藤輝明内野手だ。

　佐藤輝は、2020年ドラフト会議で4球団競合の末、阪神が交渉権を獲得。スケールの大きな左の長距離砲だ。“素材型”の声もある反面、“即戦力”としての期待も大きく、実戦デビューには多くの視線を集めた。迎えたオープン戦では、ここまで全試合にスタメン出場し、打率.375、5本塁打、OPS1.269（長打率.875＋出塁率.394）をマーク。持ち味の長打力だけでなく、対応力も見せており、開幕スタメンは手中に収めたといえる。

　ポジションに関しては、本職の三塁に昨季本塁打王、打点王のタイトル争いを繰り広げた大山悠輔内野手がおり、左翼、または右翼を守ることが基本線だ。打順については2番、3番、6番が試されているが、矢野燿大監督は3番に右打者起用を明言。2番に比べ、比較的自由に打つことができる6番起用を予想する。

　クリーンアップに目を向けると、大山の4番起用は確実。オープン戦では、3番がジェフリー・マルテ内野手、5番がジェリー・サンズ外野手と助っ人外国人選手たちが固めている。

　来日3年目を迎えるマルテは、昨季「3番・三塁」で開幕スタメンを勝ち取ったが、シーズン序盤に故障離脱となった。終盤に復帰したものの、打撃成績は低迷。守備でも一塁で1試合4失策、1イニング3失策を犯すなど攻守ともに精彩を欠いていた。再起をかける今季は、ここまでオープン戦打率.278、佐藤輝に次ぐ4本塁打をマーク。求められている長打力でアピールに成功している。

　一方のサンズは、来日2年目を迎える。昨季は開幕を二軍で迎えたが、直後に一軍昇格を果たすと、デビュー戦の土壇場9回に横浜DeNAベイスターズの山﨑康晃投手から逆転3ラン本塁打を放った。以降もクリーンアップとして勝負強さを発揮。最終的に110試合出場で打率.257、19本塁打、64打点、OPS.814（長打率.451＋出塁率.363）、リーグ5位の得点圏打率.333をマークした。今季は本職の外野に加え、一塁守備にも挑戦。入国制限の影響で、来日時期が不透明となっているメル・ロハス・ジュニア外野手の合流後も見据え、新たなオプションも準備している。

　2年連続盗塁王の1番・近本光司外野手、2番・糸原健斗内野手の1、2番コンビは、足も絡めた豊富な攻撃パターンが展開可能。近年流動的な起用が続いている遊撃のポジションには、オフに金銭トレードで読売ジャイアンツから加入した山本泰寛内野手、ドラフト6位ルーキーの中野拓夢内野手らもアピールを続けているが、ルーキーイヤーから2年連続で開幕スタメンを掴んでいる木浪聖也内野手が有力と考え、8番とした。

　昨季は梅野隆太郎捕手、原口文仁捕手、坂本誠志郎捕手の3人を併用した捕手には、3年連続ゴールデングラブ賞の守備力と、初の開幕投手に指名された藤浪晋太郎投手と数多くバッテリーを組んでいる点を踏まえ、梅野の起用を予想する。

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