ヤクルトの開幕スタメンは？ーー2021年プロ野球12球団開幕オーダー予想【編集部フォーカス】
2021/03/18
春季キャンプ、オープン戦を経て、いよいよ26日に開幕を迎えるプロ野球。昨季は新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期、120試合制となるなど大きな影響を受けた。今季は、現状で観客動員数に制限はあるものの、従来通り3月に開幕、143試合制のシーズンが行われる。
そこで、開幕に先立ち12球団の開幕スタメンを予想していきたい。今回は、昨季セントラル・リーグ6位の東京ヤクルトスワローズ編。（オープン戦成績は17日終了時点）
2021年ヤクルトの開幕スタメン予想
注目したいのは、新加入の打撃職人と弱冠20歳のホープだ。
まずは、「5番・一塁」での開幕スタメンに当確ランプを灯している内川聖一内野手。
通算2171安打のバットマンが、今季からヤクルトに加入した。福岡ソフトバンクホークスでプレーした昨季は、極度の打撃不振で二軍スタート。開幕後は、ファームで打率.327と結果を残すも、プロ20年目で初めて一軍出場なしに終わった。オフには自ら退団を希望し、新天地での挑戦を選択。38歳と衰えが心配される年齢に差し掛かっているが、卓越した打撃技術は健在だ。ここまでのオープン戦では、全試合に5番でスタメン出場し、打率.333、1本塁打、OPS.840（長打率.476＋出塁率.364）をマークするなど順調な調整ぶりを見せている。
もう1人は、高卒3年目の大砲候補・濱田太貴外野手だ。
ルーキーイヤーから一軍デビューを飾った濱田。昨季はファームで打率.222ながら、チームトップの11本塁打、34打点を挙げた。一軍でも33試合出場と出場機会を伸ばし、初安打を含む20安打、うち3本が本塁打と大砲の片鱗を見せた。飛躍が期待される今季は、ここまでのオープン戦で打率.345、4本塁打、11打点、OPS1.241（長打率.897＋出塁率.345）と猛アピールを見せている。外野の陣容を見ると、青木宣親外野手、坂口智隆外野手のスタメン起用は有力。残る1枠には塩見泰隆外野手らも候補に挙がるが、打撃好調の濱田がリードしている展開だ。
1、2番コンビは、坂口、青木のベテラン勢。ともに左投手も苦にせず、高い出塁率を誇る。特に青木は、昨季も打率.317、18本塁打、OPS.981(長打率.557＋出塁率.424)とリーグ屈指の打撃成績をマーク。左翼守備でも守備率10割を達成し、9年ぶりのゴールデングラブ賞を受賞した。
不安が残るのは、3番・山田哲人内野手だ。昨季はコンディション不良の影響で打率.254、12本塁打、8盗塁、OPS.765（長打率.419＋出塁率.346）と本領は発揮できず。今季のオープン戦でもコンディション不良での欠場も続き、打率.091と状態は上がっていない。チームには欠かせない存在なだけに、早期の復調が待たれる。
7番には西浦直亨内野手。今季はアルシデス・エスコバー内野手の退団、廣岡大志内野手のトレード移籍もあり、遊撃での起用が濃厚だ。正捕手争いは、中村悠平捕手と西田明央捕手が横一線だが、打力で勝る西田を予想した。
オフに獲得した新戦力のホセ・オスナ内野手、ドミンゴ・サンタナ外野手は来日が不透明な状況。大砲2人の不在は痛いが、実績豊富なベテランの活躍と若手のブレイクに期待したい。
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