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球界が騒然…まさかの電撃引退を決断した歴代選手6人。引き際の美学を貫いた一流プレーヤーたち

2023/10/13

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産経新聞社



江川卓


出身:福島県
投打:右投右打
身長/体重:183cm/90kg
生年月日:1955年5月25日
ドラフト:1978年ドラフト1位
 
 高校時代から突出した成績を残し、プロ野球の世界でも活躍した選手が巨人の江川卓だ。
 
 作新学院高校では絶対的なエースとして注目の的に。1973年ドラフト会議で阪急(現:オリックス)から1位指名を受けたが、入団を拒否。その後は法政大学に進学し、野球留学を経て巨人に入団した。
 

 
 期待通りの実力を発揮し、ルーキーイヤーから9勝をマークすると、3年目の1981年には自己最多となる20勝に到達。最優秀防御率・最多勝といった主要タイトルを総なめにし、球界を代表する選手になった。
 
 翌1982年にも圧巻の投球を披露した江川だが、1983年に右肩を痛めると、その後は万全の状態とはならず故障を抱えながらの投球に。それでも毎年二桁勝利を挙げる怪物ぶりを発揮した。
 
 1987年、右肩の故障が限界に達していた中でも13勝をマーク。しかし、小早川毅彦(広島)に2打席連続本塁打を許したことがきっかけとなり、同年限りでの引退を決断。開業を翌年に控えた東京ドームで、江川が投げる姿を見ることはなかった。

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