大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



佐々木朗希が今オフにドジャース入りも!? “令和の怪物”のメジャー挑戦が生み出すメリットとは【MLB】

2024/04/14

text By

photo

産経新聞社



佐々木朗希はドジャースにフィットするのか

 
 さて、佐々木朗希の素質や契約条件などを踏まえてドジャースにフィットするかを考えてみよう。
 
 まず前提として、佐々木は先発投手である。ドジャースの2025年先発ローテはデプスも含めて以下のようになる。
 
1. 大谷翔平
2. タイラー・グラスノー
3. 山本由伸
4. ボビー・ミラー
5. ギャビン・ストーン
6. ???
 

メジャーデビュー済: エメット・シーアン、カイル・ハート、
メジャーデビュー前: ランドン・ナック、ニック・フラッソー、リバー・ライアン
負傷者リスト(IL): ダスティン・メイ、トニー・ゴンソリン

 
 2024年シーズン開幕直後時点では、これがもっともな構成だ。2025年の立場が決まっていない先発候補が7人。佐々木はこの中に飛び込んでいくことになる。すでにメジャーデビューを果たしているシーアン、ハートは、今季中の結果によっては、6枠目に収まるかもしれない。
 
 デビュー前のうち、フラッソーは現在故障中。ナックは『MLBソウルシリーズ2024』でロースター入りも果たしたため、今季中のデビューもあるだろう。ライアンは40人枠入りをしていないため、デビューは来季になるかもしれない。
 
 トミー・ジョン手術からの復帰を目指すゴンソリンは、2022年にオールスターに出場した実績があるため、先発機会は何度かもらえるだろう。メイはケガの多さからリリーフ転向論も出ているが、不透明な点が多い。
 
 このようにドジャースには先発要員が多いのだが、「十分な先発投手の数は存在しない」と言われるように、先発要員はいくらいてもいい。また、これらの先発要員の中で佐々木ほどポテンシャルの高い投手はいない。もし佐々木が24年オフに加入となれば、最優先とはならないまでも、ある程度の登板機会をもらえるだろう。そこで力を証明すれば5番手、6番手に入ることは十分可能だ。
 
 また、逆にとらえれば、最初からエース級の活躍までは求められないということであり、長期的な視点で見れば、ドジャースの育成能力の恩恵を気長に受けることのできる良い機会だ。むしろメジャー契約をもらえる前に渡米して成長を目指すのであれば、佐々木にとってはメリットが大きい可能性もあるだろう。
 
 渡米時23歳の佐々木なら、海外FA権取得は最速で29歳のシーズンとなるため、大船に乗ったつもりで6年間じっくり成長を遂げたのちに、FAで大谷翔平のような超巨額契約を獲得するというのも悪くないだろう。

 
【関連記事】
ドジャース、高額年俸ランキングトップ10
【打者部門】大谷翔平は何位? MLBナリーグ打撃成績ランキング
日本人メジャーリーガーの歴代最高年俸ランキング

 

 

 
【了】

1 2 3