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大谷翔平、ドジャース初年度は打撃成績が落ちる!? 2024年シーズンの成績予想を徹底分析!

2024/04/08

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大谷翔平、2024年シーズンの成績予測を徹底解説!

 
 主体別には、ZiPSおよびZiPS DCの予測が低位で、THE BATおよびTHE BAT Xの予測が高位である。
 
 打点は全主体が2023年を上回る数字を予測している。HR、OPS、AB/HRといった長打力関連の指標については、2021年と2023年の中間の数字が予測されている。HRに関しては38~40本と予測の振れ幅が少ない。
 
 2021~2022年にかけて大幅に低下した三振率は、2024年になっても過去2年の水準が続くとみられている。盗塁は見方が分かれている。
 
 一方、過去3年で上昇を続けてきた打率は低下が見込まれるうえに、予測のぶれ幅が3分3厘と大きい。MLB全体の2023年の打撃成績に置き換えると、最高値で12位、平均で36位、最低値で75位に相当する。なお、打点も予測のぶれが大きいが、同様の置き換えを行うとMLB全体で2~19位となる。
  
 私は、上記の成績予測には、以下の見方が反映されているとみている。
 

 
・全体に、2023年の好成績から少なくとも反動が来る
・2022、2023年はHRに比べ打点が少なすぎた
・以前と比較して三振しにくくなった傾向が定着した
・打率には不確定要素が多い
 
 HRと打点の関係につき補足すると、2023年にMLB全体で大谷を上回る数字を挙げたのは、打点では30選手に対し、HRではNLの3選手である。
 
 予測に比べ実際の成績はどのように動くのだろうか。ドジャースでは、1番ムーキー・ベッツ、3番フレディ・
フリーマンに囲まれた打順にいることから、チャンスで確実に走者を還す打撃も増えそうだ。
 
 これができれば、打率は低くとも2023年に近い水準で推移し、打点は予測のうち高めの水準で推移すると思う。そうなれば、大谷選手にとって個人成績以上に欲しいはずのドジャースのポストシーズン進出可能性も高まるはずだ。
 
【追記】
 大谷選手は2024年の投手としての登板はないが、ZiPSによる投手としての2024年の予測も出ていた。その主要な数字は、140投球回、11勝5敗、防御率3.30である。故障がない前提の数字だろうか。
 
 実は、予測主体の1つのZiPSによる2025~2026年の成績予測も『Fangraphs』に載っている。ここでの2025年、2026年の主な予測は以下の通りである。
 
 2025年:打率.257 HR36 打点117 OPS.892
 2026年:打率.253 HR34 打点109 OPS.871

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