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プロ入りせずとも記憶に残る…夏の甲子園で輝きを放った選手6人|全国高校野球選手権大会

2023/08/24

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産経新聞社



高校野球 夏の甲子園 最新情報(最新ニュース)

 第105回全国高等学校野球選手権大会は、慶応(神奈川)の107年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた。甲子園で輝いた選手の中には、ドラフト指名を受けた選手も数多くいるが、プロ野球以外の道を歩んだ選手も存在する。今回は、プロに匹敵する実力で聖地を沸かせた選手6人を紹介する。

 

 

町田友潤(常葉菊川)


出身:静岡県
ポジション:内野手
投打:右投右打
 
 「甲子園史上最高のセカンド」として、常葉菊川の一時代を築いた町田友潤。抜群の守備を誇った町田だが、もともとは打撃が持ち味の選手で、決して入学当初から守備力が優れていたわけではなかった。
 
 町田は1年生の夏(2006年)の段階でベンチ入りを果たすが、試合に出ることはなくチームも県大会初戦で敗退。秋には新チームでセカンドのレギュラーに定着したものの、秋季大会では7つのエラーを記録。甲子園でのプレーを振り返ると想像がつかない数字だ。
 

 
 エラーを連発したこともあり、町田は守備面の強化に着手。練習内容も工夫し、多くの時間を守備練習に費やした。そして集大成となる3年の夏(2008年)、町田の守備は世間に衝撃を与えた。中でもよく紹介されるのは、準決勝・浦添商業(沖縄)戦で見せたプレー。6回1死満塁のピンチで、二遊間のライナーをダイビングキャッチし、そのままグラブでベースを叩きダブルプレーを成立させた瞬間だ。また、準々決勝・智弁和歌山(和歌山)戦で難しいゴロを捌き、ダブルプレーにした瞬間が記憶に残っている方も多いだろう。
 
 卒業後は、早稲田大学に進学するも1年で中退し、社会人野球のヤマハ入り。地元の強豪で4年間プレーした。

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