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古豪キューバは復権できるか? MLB主力選手を阻む政治の壁、亡命組が切望する“1つのCUBA”

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2次ラウンドで敗退したキューバ代表。亡命する選手が絶えない同国は、かつての強さを取り戻すためにも国内でプレーしている選手と、亡命した選手が混合したチームになることが待ち望まれている。

2017/03/21

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ワーストプレーヤーに選出されたのはセペダ

 いよいよクライマックスを控えた第4回WBC。そんななか、2次ラウンドを3戦全敗で終え、静かに大会を去った第1回大会の準優勝国・キューバ。近年の国際大会同様、今大会でもカリブの野球大国の存在感を見せることはできなかった。より大金を稼げる米国を目指し、亡命選手が後を絶たない中で、古豪はかつての強さを取り戻すことができるのだろうか。キューバメディアも今大会を様々な形で総括している。
 
 現地紙『クーバ・デバーテ』ではwebアンケートで、今大会における代表チームのベストプレーヤーとワーストプレーヤーを選出している。ベストプレーヤーには、停滞するチームで圧倒的な存在感を示したアルフレド・デスパイネ(ソフトバンク)が70%強の支持を得て選出されている。デスパイネは今大会全6試合に4番で出場し、19打数9安打、3本塁打、6打点、打率.474と、大会注目選手としての実力を見せつけた。
 
 これに対し、50%強の票を集めワーストプレーヤーに選出されたのがフレデリク・セペダ(元巨人)だ。これまでの経験と実績を評価され、4大会連続のWBC出場を果たした36歳のベテランは、デスパイネに繋ぐ3番打者として重責を果たせずに15打数1安打、1打点、打率.067と低調に終わり、一縷の望みにかけた最終オランダ戦では、ついに出場機会を与えられなかった。主軸と期待されたNPB組が明暗を分けた形となった。
 
 また、テレビの討論番組『ラ・メーサ・レドンダ』ではかつてのキューバ球界のスター、ハビエル・メンデス氏が「我々は変化を恐れてはいられない」と主張。
 
 そして、キューバ代表の黄金期を支え、今大会バッティングコーチとしてチームに帯同していたオレステス・キンデラン氏はキューバ系メディア『サイバー・クーバ』のインタビューに対し、
 
「我々のチームはクオリティも高く、若い。だが、あまりも多くのものが欠けており、学ばねばいけない」、そして「チーム作りのためにも高いレベルのチームとプレーし、ミスを減らしていかなければならない」とコメントしている。

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