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清宮幸太郎の圧倒的存在感。新人合同自主トレで受けた衝撃【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#67】

年が明け、プロ野球も2月のキャンプインに向けてまずは新人選手が始動した。ファイターズにおいて、注目株は何といっても清宮幸太郎だ。

2018/01/15

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北海道日本ハムファイターズ

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注目の的も、落ち着いたたたずまい

 新人合同自主トレを見に鎌ケ谷へ出かけた。寒波襲来でキーンと冷え込む平日午前中にもかかわらず、大勢のファンが詰めかけている。僕は昔から「新人合同自主トレ」という、あいまいな表現が大好きだ。「合同」の「自主トレ」ってフツーに考えて意味わからないじゃないか。その形容矛盾のような語句を「新人」という冠が救っている。「新人」部分はエクスキューズだ。だって「新人」なんだもん、しょうがないじゃないですか。あ、ごめん、「新人」じゃしょうがないね。というニュアンス。
 
 厳密に言うと、まだプロ野球選手としての活動はスタートしていない。自主トレ中の選手がユニホームを着ていないのはそういうことだ。だから、本来的には球団行事じゃないんだけど、「新人」だからね、トレーニングのやり方がわかっていないでしょう。そこでおせっかいになるかもわかんないけど、一応、「合同」で「自主トレ」してもらおうかなと。メニューだけざっくり渡してと。そんな感じの成り立ちだ。
 
 鎌スタのスタンドにはあんまり人がいなかった。遠く外野のフィールドで選手らがストレッチしている。新人だけが自主トレしてるわけじゃなく、先輩選手もいる。ファンは少しでも選手に近づこうと場外の防球ネット沿いに並んでいる。選手寮や室内練習場の辺りがいちばん混み合っているかな。自主トレの服装はなんとなーく決まっていて、イメージ的に短パンの下にタイツをはいてるケースが多い。スタンドからの遠景だと誰が誰かすぐにはわからない。が、ひとりだけ圧倒的にわかるのだ。パッと目に飛び込んできた。清宮幸太郎だ。あそこにいる。
 
 迷彩っぽい柄のウエアを着ている。本当に鎌ケ谷に清宮がいるんだな。で、考えた。何でこんなに視認性が高いんだろう。僕はこれまでも例えばダルビッシュ有や中田翔、斎藤佑樹、大谷翔平といった人気ルーキーをこの球場で見てきた。これが皆、例外なくパッと目に飛び込んできたのだ。不思議だなと思う。スター性っていうのはそういうことなのか。まぁ、ひとつ割引いて考えなきゃいけないとしたらメディアの存在だ。人気ルーキーにはテレビカメラが殺到している。新聞記者も近くにいる。人だかりがしているところに自然に目が行くということはあるだろう。
 
 が、それにしても清宮の存在感だ。メディアからもファンからもジロジロ見られて、それでいっこうに緊張したそぶりがない。大柄な体型も視認性を高める一因だろうけど、それよりも何かこう自然なんだよな。その落ち着いたたたずまいに目が向いてしまう。たまたま会った記者さんともその話になった。清宮は人に見られることに慣れている。たぶん小さい頃から視線を浴び続けて育ったということだろう。「そこは大谷と正反対ですね」、記者さんはそういう言い方をした。そうかもしれない。

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