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“日本のエース”への系譜…現役最強投手の高卒3年目は?(4)負け越しも飛躍の糧に

2022/11/12

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産経新聞社



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 今シーズンは多くの大記録が誕生したが、佐々木朗希投手(ロッテ)は21世紀初の完全試合を達成。さらに、NPB新記録となる13者連続奪三振、同タイ記録の1試合19奪三振も同時に成し遂げた。過去には、日本を代表する好投手たちも21歳を迎えるシーズンに圧倒的な成績を残している。ここでは、現役最強投手たちの高卒3年目を振り返る。

 

 

前田健太


・出身地:大阪府
・投打:右投右打
・身長/体重:185㎝/84㎏
・生年月日:1988年4月11日
・経歴:PL学園高
・ドラフト:2006年高校生ドラフト1巡目
 
 右肘靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)からの復活を目指す前田健太。高卒3年目はエースの片鱗を見せたシーズンとなった。
 
 前田は、2006年高校生ドラフト1巡目指名で広島東洋カープから指名を受けプロ入り。高卒2年目に一軍デビューを果たすと、規定投球回未到達ながら9勝を挙げた。
 
 高卒3年目となる2009年は開幕ローテーション入りを果たすと、シーズンを通して先発の一角を死守した。シーズン成績は29試合(193回)を投げ、8勝14敗、147奪三振、防御率3.36。負け越したものの、29試合中22試合でクオリティ・スタート(QS)を記録。好投を見せるも、打線の援護に恵まれない試合が目立った。

 

 
 また、投球回はリーグ3位、奪三振数もリーグ4位を記録するなど実力を示すシーズンに。翌年は自身初の開幕投手に抜擢された。