まさかの大誤算…プロ野球、移籍後に成績低迷したFA戦士5人。失敗した戦力補強は?【野手編】
2022/11/06
産経新聞社

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今オフは、フリーエージェント(FA)戦線に大きな注目が集まっている。すでに千賀滉大投手(ソフトバンク)が海外FA権、森友哉捕手(西武)が国内FA権の行使を表明した。過去を振り返ると、新天地でも結果を残した選手がいる一方で、期待に応えられなかった選手も数多くいる。ここでは、移籍後に成績が低迷したFA戦士5人を紹介する。
梶谷隆幸
投打:右投左打
身長/体重:180cm/90kg
生年月日:1988年8月28日
ドラフト:2006年高校生ドラフト3巡目
近年は、FA移籍の選手が苦しむことが多い読売ジャイアンツ。梶谷隆幸もその例外ではなかった。
2007年から横浜ベイスターズでキャリアをスタートさせた梶谷は、2012年に「1番・遊撃」で開幕スタメン入りを果たす。しかし、同年は80試合出場で打率1割台にとどまり、守備面でも拙守が目立った。
2014年には外野手へコンバートすると、初めて規定打席に到達。打率.263、16本塁打、39盗塁の好成績で盗塁王に輝いた。その後も活躍を続け、2020年はリーグ2位の打率.323、キャリアハイの19本塁打をマーク。最高の状態でFA権を行使し、4年契約でジャイアンツに移籍した。
外野の一角を担う存在として期待されたが、移籍初年度は5月に左太もも裏の違和感、7月に死球による骨折、9月には腰痛の発症などけがの連続。2022年には左膝内側半月板縫合手術を受け、1軍出場なしに終わり、自由契約が発表された。2023年は育成選手として再出発する見込み。巻き返しを図りたい。