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オリックス・宮城大弥(171cm)「自分に合った体の使い方を見つける」|小さなプロ野球選手の履歴書

2023/02/09

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産経新聞社



1cmだけ盛ったU-18のプロフィール

 実は身長は、小学校の頃は大きいほうでした。中学に上がる頃に165cmぐらいあって、2年生までは順調に伸びていたんです。背の順も後ろのほうで、オラオラやっていた記憶があります(笑)。180cmぐらいまでいくと思っていたんですけど、中学3年生ぐらいで止まってしまいました。周りの友達にどんどん抜かれて、みんなの顔を見上げるようになって、「今はちょっと抑えているだけ」と強がっていましたね(笑)。
 
 今の身長は171cmです。高校入学からほとんど変わっていません。2019年に侍ジャパンU18代表に選ばれたときのプロフィールには、172cmと書いてあるんですけど、1cmだけ盛りました。すみません(笑)。プロ野球へのアピールを考えると、少しでも背が高い人のほうが有利なのかなと考えていたんです。
 
 身長が止まってからは、体のキレを意識するようになりました。大きい人に比べると、小回りは利きやすいんですよね。高校時代は、松井裕樹さん(東北楽天)のフォームを参考にしながら、体の使い方を考えていました。
 

 
 プロに行くことを考えると、球速は絶対にほしかったので、コントロールを気にするのではなく、思い切り腕を振る中でコントロールをつける練習をよくやっていました。
 
 「身長が止まれば、ウエイトトレーニングに力を入れてもいい」という話も聞きますが、高校時代はウエイトトレーニングはやっていませんでした。高校までは技術と体のキレを求めていて、プロに入ってから本格的に取り組むようになりました。

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