大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



最速記録は155キロ…夏の甲子園に現れた歴代“規格外の速球王”6人|全国高校野球選手権大会

2023/08/02

text By

photo

産経新聞社



2年生で速球王

2013年 安樂智大(済美) 対三重155キロ


 
 佐藤に並ぶ甲子園最速タイを出したのが現・楽天の安樂である。帽子を飛ばしながら甲子園最速を叩き出した姿を覚えている方もいるかもしれない。1年生の秋からエースナンバーを背負うと、2年生で出場したセンバツでは準優勝に貢献。安樂自身も当時の2年生最速となる152キロを記録した。
 
 夏の甲子園では、三重を相手に150キロ台を連発。初回にいきなり史上最速タイとなる155キロを記録した。愛媛大会決勝後の診断で肩甲骨の炎症と判断され、満身創痍の中での記録達成だった。大会後には「第26回 IBAF 18Uワールドカップ」の日本代表に選ばれ、最優秀防御率と最高勝率の二冠。オールスターにも選ばれた。
 

 
 3年生時には甲子園出場を逃すも、秋のドラフトから2球団の指名を受ける。抽選の結果、東北楽天ゴールデンイーグルスにドラフト1位で入団した。
 
 楽天入団後は先発を任されていたが、現在は主に救援として活躍。2021シーズンは58試合に登板し、25HPを獲得。プロ初セーブも記録。部ペン陣の一角として欠かせない存在となっている。

1 2 3 4 5 6