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最速記録は155キロ…夏の甲子園に現れた歴代“規格外の速球王”6人|全国高校野球選手権大会

2023/08/02

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産経新聞社



令和の速球王

2019年 奥川恭伸(星稜) 対立命館宇治、智弁和歌山154キロ


 
 甲子園「令和の速球王」は東京ヤクルトスワローズの奥川である。甲子園には春夏合わせて4回出場。令和初開催となった2019年の夏の甲子園で奥川は、2回戦の立命館宇治戦、続く3回戦では智弁和歌山を相手に154キロを記録した。
 
 大会を通じて、奥川は150キロをコンスタントに計測し、準決勝まで自責点0と相手を封じ込む。星稜は北陸勢悲願の優勝とはならなかったものの、奥川を中心に準優勝を果たした。
 
 2019年のドラフトでは3球団競合の末、ヤクルトがくじを引き当てる。チームの方針もあり1年目は体作りに専念したが、2年目には中10日の登板間隔ながら9勝を挙げる。クライマックスシリーズ、日本シリーズでも好投しチームの日本一に大きく貢献した。
 

 
 愛嬌のあるルックスとは裏腹に投げる球は“えげつない”。近い将来日本球界を背負って立つ男の一挙手一投足から目が離せない。

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