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ロッテ・和田康士朗が語る盗塁論。手本にしたのは球界トップの韋駄天【インタビュー前編】

2022/07/22

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2021年シーズン、代走での出場がメインながら盗塁王のタイトルを獲得した和田康士朗外野手。高校時代は陸上部に在籍し、野球はクラブチームでプレーした異色の経歴を持つ。もともと、足には自信を持っていたが、プロ入り当初は盗塁の技術面で悩むところが多かったという。そんな和田選手が盗塁を決めるのに大事にしているスタートについて聞いた。(7月21日発売『高校野球界の監督が明かす! 走塁技術の極意』より一部抜粋)

 

 

スタートは元々苦手だった

──プロ入り3年目の2020年に一軍デビューを果たし、主に代走で23個(盗塁死3個)、2021年には24個(盗塁死5個)の盗塁を決めて、昨年は初の盗塁王にも輝きました。盗塁を決めるにあたって、大事にしていることは何でしょうか。
 
和田 一番はスタートですね。そのために大事にしているのが、リードを取ったときの構えです。右足に重心を乗せて、左足はほとんど意識しないようにしています。
 
──一歩目を切るときに、「右足で蹴る」「右足を引く」と、選手によっていろいろな感覚があると思います。和田さんはどうでしょうか。
 
和田 感覚的には「蹴る」ですが、二塁方向に体を倒していけば、勝手に蹴る動きが入ってくるので、体を倒す動きが先に入っていると思います。
 
──もともと、スタートは得意にしていたのですか。
 
和田 いえ、苦手でした。プロ入りしたときの課題が、スタートの一歩目で重心が浮いてしまうことでした。わかりやすく言えば、〝ウィリー〞してしまう感じです。浮いた分、加速するまでに時間がかかるので、スピードに乗り切れない。それを改善するために、2年目の秋季キャンプで、大塚(明)コーチ、伊志嶺(翔大)コーチと一緒に練習しました。いろいろと試していくなかで、一番しっくりきたのが右足に重心を乗せて、右足で蹴るスタートでした。それができるようになってから、〝ウィリー〞がなくなって、スタート直後の走りがかなり良くなりました。
 
──コーチに教わる以前は、どのような意識だったのでしょうか。
 
和田 左足で蹴る意識のほうが強かったと思います。

──「右足に重心を乗せる」ということですが、右足と左足への体重の配分はどのように考えていますか。
 
和田 2年目のキャンプで教わった当初は、右足10、左足0に近かったと思います。でも、これではけん制への戻りが遅れることがわかったので、今は気持ちとして右足6、左足4ぐらいです。けん制がうまいピッチャーに対しては、右足5、左足5にして、微調整をしています。事前に、ピッチャーの映像を見て、けん制のパターンや速さを頭に入れています。
 
──スタートが「二塁方向に倒れる」であれば、帰塁は「一塁方向に倒れる」という動きになりますか。
 
和田 当初は、一塁方向に倒れる意識でやっていたんですけど、なかなかうまくいかなくて、昨年のシーズン終盤から、右足で蹴って戻るように変えています。これも大塚コーチ、伊志嶺コーチに教わるなかで掴んだことです。今シーズンも、そのまま継続しています。プロに入るまで、盗塁に関して教わったことがまったくなかったので、いろいろと試しながら、自分に合ったものを探すようにしています。

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