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手本にした選手は…専門家が語る盗塁論(2)ロッテ・和田康士朗選手-前編

2022/07/22

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手本にしたのは西川遥輝のスタート

──ファームで練習を重ねていた頃、誰か手本にしたような選手はいますか。
 
和田 よく動画を見ていたのが、日本ハムの西川遥輝さん(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)のスタートです。西川さんは、足の入れ替えがめちゃくちゃ速く、二塁方向にすぐに体が向いています。当時のぼくは、入れ替えが遅く、二塁方向に向くまでに時間がかかっていたので、動画を参考にしながら真似をしました。
 
──西川さんのスタートは、右足を体の真下ぐらいまで引くのが特徴だと思います。和田さんは、あそこまでは引いていないように見えますが、右足を引く意識はどこまで持っていますか。
 
和田 今はもう無意識ですね。あまり考えていないです。
 
──構えたときの足の位置やスタンスで、気をつけていることはありますか。
 
和田 一塁と二塁を結んだラインよりも、気持ち後ろに構えています。右足も少しだけ引いていると思います。オンライン上に立ちすぎると、一歩目の左足がキャッチャーのほうに踏み出されて、二塁ベースまでの距離が出てしまうので、それを防ぐためです。

──リードしたときに、胸をなるべく二塁に向けて構える意識はありますか。
 
和田 二塁に向けたほうが速く走れるのは間違いないですが、向きすぎるとけん制で戻れなくなります。ちょうどいいところを探すというか、ピッチャーのけん制の速さによって少し変わっているかもしれません。
 
──ピッチャーのクセはどの程度、頭に入れていますか。
 
和田 映像で確認していますが、ぼくが一塁ベースにいるときにそのクセが出るかどうかはわかりません。クセを頭に入れながらも、〝そこだけ〞を見ることはないようにしています。クセに頼りすぎると、それが出ないと走れなくなってしまうので。なるべく、ピッチャーの姿をボーッと見て、「クセが出たらラッキー」ぐらいの気持ちを持っています。(後編につづく
 
大利実

書籍概要

『高校野球の監督がここまで明かす! 走塁技術の極意』 
定価:1870円(本体1700円+税)
 

 

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本文中で紹介している練習メニューの一部は動画確認できます。
 
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