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プロ野球史上最高の外国人選手5人。歴代最強の“大当たり”助っ人野手は誰?

2023/02/12

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産経新聞社



タフィー・ローズ

投打:左投左打
生年月日:1968年8月21日
経歴:ウエスタンヒルズ高-アストロズ-カブス-レッドソックス
 
近鉄、巨人、オリックスの3球団で活躍したローズ。驚異的なパワーで本塁打を量産した。
 
 アメリカ合衆国出身、1986年MLBドラフト3巡目(全体68位)でヒューストン・アストロズに指名され契約。マイナーリーグでは、デビューした88年から90年の3シーズンで計107盗塁をマークするなど、俊足を売りとしていた。90年にアストロズでメジャー昇格を果たすと、シカゴ・カブス、ボストン・レッドソックスでもプレー。MLB通算225試合に出場し、打率.224、13本塁打、44打点、14盗塁、OPS.659の成績だった。
 
 1996年から日本球界に挑戦し、クリーンアップの一角として初年度から活躍。99年には打率.301、40本塁打、101打点で本塁打王と打点王の二冠に輝いた。さらに、2001年にはアレックス・カブレラとともに当時の日本タイ記録となるシーズン55本塁打を放ち、2度目の本塁打王を獲得。同年のリーグ優勝にも貢献し、シーズンMVPを受賞。近鉄に在籍した8年間で288本塁打をマークし、最初の3年間は2桁盗塁を記録するなど、足の強みも生かした。
 
 04年には巨人へ活躍の場を移すと、初年度から打率.287、45本塁打、99打点をマークし、本塁打王のタイトル、ベストナイン(外野手部門)を獲得。両リーグでの本塁打王は外国人選手史上初の記録となった。また、ローズのほかにも長距離打者を揃えた巨人は、「史上最強打線」と呼ばれ、シーズン本塁打のプロ野球記録(259本)を打ちたてた。
 

 
 翌05年シーズンからは外国人枠を外れ、日本人選手扱いとなった。同年は打率.240、27本塁打、70打点と成績を落とし退団となったが、07年にオリックスで日本球界に復帰。変わらぬ存在感を放ち、3年間活躍した。
 
 NPB通算成績は、1674試合出場、打率.286、1792安打、464本塁打、1269打点、87盗塁となっている。

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