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朗希だけじゃない…歴代最強の「佐々木」5人。異常な完全試合率、投打にメジャークラスの逸材【プロ野球最強の名字は?】

2022/04/23

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産経新聞社



【プロ野球最強の名字は?】

 千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が、4月10日オリックス戦で史上16人目となる完全試合を達成した。さらに1週間後の17日(日本ハム戦)の登板でも、8回102球の完全投球を継続し、あの日からまだ一度も走者を出していない。
 これまでの完全試合を振り返ると、達成した偉人の名前には「佐々木」投手が3人いた。今回はそんな「佐々木」姓にフォーカスし、これまで球界に名を轟かせてきた5選手を紹介する。

 

 

“偵察登板”でまさかの…

佐々木吉郎(ささききちろう)


生年月日:1940年3月15日
出身:秋田県出身
身長/体重:180センチ/90キロ
投打:右投右打
経歴:秋田商高-日本石油-大洋ホエールズ(1962-1969)
 
 佐々木姓で初めて、完全試合を達成したのは現役8年間で通算23勝をあげた大洋ホエールズの佐々木吉郎だ。プロ5年目の1966年5月1日(広島戦)で史上8人目となる完全試合を達成した。
 
 完全試合を達成したその日、吉郎は、本来の先発である小野正一を登板させるまでのつなぎとしてマウンドに上がっていた。今でこそ当たり前となっている「予告先発制度」が導入されていない当時は、想定した先発に合わせてスタメンを組んでいた。
 
 そこで、奇襲をかけるように右腕の吉郎を登板させることで、広島打線の左右に対応していく作戦となっていた。当時の指揮官である知将・三原脩監督からヒットを打たれるまでマウンドを託されると、見事9回まで1本のヒットも許すことなく、完全試合を成し遂げた。

 始めから完全試合の可能性を期待され、マウンドに送り出されたというわけではない中で、あれよあれよと打者を封じ、歴史的快挙を挙げた吉郎の完全試合は、まさに伝説といえるだろう。

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