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【2022広島・戦力分析】投手・一塁手・三塁手の底上げが課題。林と坂倉はコンバートの積極的検討を

2022/03/18

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産経新聞社、DELTA・竹下弘道



広島東洋カープ 得失点差で見る戦力分析【2022シーズン】

 オープン戦も終盤に近づき、2022年シーズン開幕が目前に迫っている。今季の各チームはどのような陣容で開幕を迎えるだろうか。本シリーズは「戦力分析」と題して、昨季の状況を振り返り、オフシーズンの動向を確認することで今季のポイントを考えていく。今回の対象チームは広島東洋カープだ。

 

 

1.優勝とAクラス入りにはどれだけの底上げが必要か?

 昨季の広島は「優勝」と「Aクラス」からどのくらいの距離にあっただろうか。まずはこれを確認するため、昨季のセ・リーグ順位表(図1)を見てみよう。
 

 
 ここでは得失点差(得点から失点を引いた数値)に着目する。得失点差はチームの勝敗と連動する性質があり、「得失点差の1/5」は「貯金」におおむね一致する。この性質を利用すると、得失点を何点改善すれば優勝とAクラス入りできるかを割り出せる。

 昨季の広島の得失点差は「-32点」だった。ここからは借金6が予想されるが、実際はほぼ一致する借金5となったことで4位に沈んでいる。Bクラスはこれで3年連続。連覇が止まって以来、上昇の糸口が見えないシーズンが続いている。
 
 一般的な目安として、Aクラス入りには得失点差±0点(貯金0)、優勝には得失点差+100点(貯金20)が求められる。つまり、広島がAクラスに返り咲くためには32点、優勝するためには132点、得点を増やすか失点を減らさなければならない。

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