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MLB最高の選手は誰だ! 野手総合能力値ランキング21位~25位。21歳のスラッガー、強打の遊撃手たちも(2019シーズン版)

マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、ゾーン別打率は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする

2020/07/02

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【総合22位タイ】ザンダー・ボガーツ

 
 かつての球団若手最有望株であるボガーツが、着実に成長を重ね、ついに主力選手としてキャリアハイの時を迎えた。総合22位タイではあるが、昨季の活躍はレッドソックスの未来を担う1人として今後のさらなる進化を期待させた。
 
 出場試合数は155試合でキャリア3番目の数字にとどまったが、その中でも190安打を放つとともに自身最多の33本塁打、117打点。打率.320をマークした2015年に勝った点として特筆すべきは出塁率と長打率だ。四球の数は当時の32個から76個に増え、二塁打の数は35本から52本に増えた。
 
 これにより、出塁率.384で「出塁能力」は92点、長打率も.555となり「長打力」は93点。いずれもキャリアハイとなった数字とともに総合的な攻撃力を示す指標OPSも.939と初めて9割を超え、充実の一言だった。
 
 しかし、課題もある。それは規定打席到達選手の中で最も悪いDRS-21を記録し47点となった「守備力」。DRSで言えば、メジャーデビュー後プラス数値だったのは三塁と遊撃を計17試合守った新人時代の2013年のみだ。以降マイナスの数値が続き、最近4年間は-10、-11、-19、-21と悪化の一途をたどっている。
 
 守備の要の1つである遊撃として昨季の失策は13個。守備機会が多いため守備率こそ高いが、防げる点を着実に防ぐことでせめて“及第点”と言える守備力を備えたい。

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