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「2番最強説」は本当か。MLBを代表するスラッガーの打順とは 二塁打、本塁打、打点のトップ5で検証

 メジャーリーグで「大砲」「スラッガー」「ポイントゲッター」と呼ばれる選手は一体何番の打順で最も優れた成績を残しているのだろうか。昨季メジャーで二塁打、本塁打、打点の部門でそれぞれトップ5入りを果たした選手の起用打順を調べてみた。

2020/03/22

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二塁打


※カッコ内は2019年の所属チーム
 
1位 58本 ニコラス・カステヤノス(タイガース、カブス)
2位 54本 ラファエル・デバース(レッドソックス)
3位 52本 ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)
4位 44本 アンソニー・レンドーン(ナショナルズ)
4位 44本 コーリー・シーガー(ドジャース)
 
 昨季、二塁打を最も多く打ったのは今季からシンシナティ・レッズに加入したニコラス・カステヤノス外野手。58二塁打はキャリアハイで、2016年から25本、36本、46本、58本と着実に増加している。そんな彼が最も打った打順が91試合に出場した「2番」。同打順で113安打、37二塁打、17本塁打、48打点、打率.303をマークした。シーズンを通じて2番、3番、4番を経験したが、「3番」でも16二塁打、9本塁打と持ち前の長打力を発揮した。
 

 
 2位と3位はボストン・レッドソックスの2選手だ。まず、54二塁打を放ったラファエル・デバース内野手は、「2番」で最も多い71試合に出場し36二塁打、19本塁打、63打点をマーク。そして、52二塁打のザンダー・ボガーツ内野手は最も多い78試合に出場した「3番」で30二塁打、20本塁打と活躍した。また、同選手は40試合に出場した「5番」でも16二塁打、6本塁打と結果を残している。この2選手が同時にラインナップに名を連ねることで相手投手に与えた大きなプレッシャーは計り知れず、結果的にシーズンを通じて多大な得点を生み出した。
 
 ワシントン・ナショナルズで球団初の世界一に貢献したアンソニー・レンドーン内野手は、シーズンを通じてこちらもキャリアハイに並ぶ44二塁打(2年連続)。本塁打でも34発でキャリアハイと活躍したレンドーンだが、最も多く務めたのは137試合の「3番」。164安打、40二塁打、33本塁打、124打点、打率.318と打ちまくり、ポイントゲッターとしてその任務を果たしている。チームの4番にはフアン・ソト外野手が座ることが多かったが、4番として31本塁打、96打点をマークしたソトとともにレンドーンは「ダブル主砲」の1人として欠かせない人物だった。
 
 レンドーンと同じく44二塁打を放ったロサンゼルス・ドジャースのコーリー・シーガー内野手は、最も多い出場となった43試合の「5番」で50安打、18二塁打、7本塁打、29打点、打率.303の成績を残した。しかし、13試合の「3番」で9二塁打、23試合の「6番」で7二塁打、27試合の「2番」で5二塁打を放っており、上位から中軸にかけて起用に実力を発揮したと言える。チームには他にもコディ・ベリンジャー外野手やジャスティン・ターナー内野手といった強打者がおり、彼らとともにナショナル・リーグ最多のチーム総得点886点の原動力となった。

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