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マイナーリーグに来年からロボット判定導入の報道「間違いがあったときは人間が判断する余地が残されている」

2019/11/06

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アリゾナ秋季リーグでも今季から試験導入

 来シーズンからマイナーリーグの一部の球場でロボットによるストライク・ボール判定を導入することを計画しているとMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏がメジャーリーグ専門テレビチャンネル『MLB Network』に語った。スポーツ専門ウェブサイト『The Athletic』が報じている。
 
 計画の具体的な詳細は公式には明らかになっていないが、『The Athletic』ではフロリダ・ステート・リーグ(1Aアドバンスド)のいくつか球場が初期の導入対象になるだろうと予想している。これらの球場はMLBの春季キャンプでも使用されている。
 
 ロボットによるストライク・ボール判定はABS(Automated Ball-Strike System)と呼ばれる。まず米国の独立リーグであるアトランティック・リーグが2019年のオールスター戦で初めてABSを導入し、リーグ後半戦でも継続して使用した。これは同リーグがMLBと結んだ3年間の業務提携契約によるものだ。また、MLB傘下の有望株選手が集まるアリゾナ秋季リーグでも今季から試験導入されている。
 
 ABSはホームプレート後方に設置された『トラックマン』と呼ばれる3Dレーダー機器がストライク・ボール判定を下し、イヤホンを装着した球審に音声で伝えられる。そして球審が判定をコールする。明らかに間違いだと思われる場合には判定を覆す権限が球審に与えられる。

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