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「スピードと奪三振率」に見る“絶対的なクローザー” MLBが誇る驚異の若者たち

2019/05/01

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Getty Images

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将来を担う25歳が競演、ともに持ち味発揮

 ニューヨークの本拠地シティ・フィールドで4月26(日本時間27日)から28日(同29日)に行われたミルウォーキー・ブリュワーズ対ニューヨーク・メッツの3連戦シリーズの第2、3戦で、驚異的な奪三振率を誇る両チームのクローザーが圧巻のパフォーマンスを見せた。
 
 27日(日本時間28日)の土曜日、8回裏に2点をリードしながら無死一、二塁という大ピンチ場面にブリュワーズのジョシュ・ヘイダー投手が急遽登板。同点のランナーを背負ったヘイダーは後続を3者連続の空振り三振に切って取った。
 
 続く9回もマウンドに上がったヘイダーの勢いはさらに増し、ピート・アロンゾ内野手、ロビンソン・カノー内野手の2人から連続して3球三振。それもすべて空振りだった。最後のバッターとなったマイケル・コンフォート外野手がようやく打球をフェアグラウンドに転がしたものの、一ゴロで試合終了となった。
 
 この日2イニングで打者6人に対してヘイダーが投じた20球は全てフォーシームの速球。ストライク17球のうち空振りを取ったのが12球という、まさに圧倒的な内容で絶体絶命のピンチからチームを救った。
 
 翌28日(同29日)の日曜日のシリーズ最終戦では、メッツのエドウィン・ディアズ投手がヘイダーに劣らぬ完璧な投球内容で、昨季アメリカン・リーグの最多セーブ(57セーブ)を記録した意地を見せた。9回表の3点リードの場面でマウンドに上がったディアズは打者3人に対して僅か9球でシャットアウト。チームの勝利に貢献している。
 
 左腕のヘイダーと右腕のディアスは共に25歳。身長も同じ6フィート3インチ(約190.5センチ)だ。年齢と身長に加えて、この2人には共通点が多い。
 
 まず挙げられるのは驚異的な奪三振率だ。ヘイダーは今季29日(同30日)現在10試合で計14イニングを投げ、29個の奪三振(9イニング換算平均18.6個)を記録している。一方のディアズも12試合10回2/3を投げ、20個の奪三振(9イニング換算平均16.9個)だ。要するにこの2人が投げると平均して1イニングに2つの三振が見られるということになる。
 
 2人とも主な武器はフォーシームの速球。ヘイダーの今季全投球のうちフォーシームが85.3%を占め、平均球速は95.1マイル(約153キロ)。一方のディアズはフォーシーム直球の割合が64.4%で、平均球速は97.0マイル(約156キロ)だ。
 
 メジャーリーグ全体におけるフォーシームの今季平均球速は93.2マイル(約150キロ)なので、2人とも平均以上ではあるけれど、抜群の速さというわけではない。27~28日の両試合でも100マイル(160キロ)超えは1球もなかった。

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