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理由は大谷翔平の成功例だけではない? 続々“挑戦”…新たなMLBのトレンド「二刀流」

2019/01/26

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変わらない試合数とベンチ入り人数…自然と増すリリーフ陣にかかる負担

 このように二刀流選手が続々とメジャーで誕生しようとしている理由に大谷の成功例があることは間違いないが、近年のメジャー全体のブルペン事情も見逃せない。先発投手が投げるイニング数が減る一方で、シーズンの試合数やベンチ入りの人数は変わらない。自然とどのチームもリリーフ投手にかかる負担は増す一方なのだ。
 
 大差での敗戦処理や延長戦でリリーフ投手を使い切り、やむなく野手がマウンドに送られることは以前からあったが、近年はそうしたケースが増大している。米メディア『CBSスポーツ』のヨナ・ケリー記者によると、昨季メジャー全体で登板した野手の数は48人で、過去最多だった2017年の32人を大きく上回っている。
 
 投手と野手を兼任する選手が増えると、ベンチ入り選手の総数は変わらないまま、潜在的なリリーフ投手の数が増えることになる。そうした背景とも相まって、二刀流選手が新たなメジャーのトレンドになるかもしれない。

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