大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



田中将大、6回無失点の好投で9勝目の権利 7月15日から17回1/3連続無失点継続

2018/08/01

text By

photo

Getty Images



2ページ目

 試合は中盤に入り、4回の田中は先頭の4番トランボをスライダーで三ゴロ、ミゲル・アンドゥーハー内野手の好守によって1アウトを手にする。続くデービスも2球目の76.6マイル(約123キロ)のカーブで中飛に打ち取り、最後はマンシーニからスプリットでこの日5個目の三振となる空振り三振を奪って、2度目の3者凡退とした。
 
 前の回から6者連続アウトとしている田中は5回、先頭の7番リカードからもスプリットで空振り三振を奪う。続くヌニェスに対してはスプリットを左前へ弾き返されたが、ウィンズをスプリットで遊ゴロ、6-4-3と渡って併殺を完成させ3アウト。走者を許したもののこの回も無失点とした。
 
 ヤンキースは、直後の攻撃で満塁からグレッグ・バード内野手が犠飛、そして走者2人を置いてアンドゥーハーが第13号3ラン本塁打を放って一挙4得点。スコアは6-0となり、試合の流れを完全に掴んだ。
 
 6回、ここまで球数85球(ストライク55球)の田中は、先頭のベッカムにこの日2つ目の四球を与えたが、ピーターソンをスプリットで左飛に打ち取り1死一塁。3番のジョーンズにはスプリットを打たれての左前安打で、得点圏に走者を進めてしまう。
 
 この回はボール先行のカウントが目立つ中、4番のトランボに対してはカウント1-2からスライダーで空振り三振。そして100球を超えた田中は、デービスを2球でカウント0-2と追い込むと、1球膝元にスライダーを見せた後に、最後は高めの93マイル(約150キロ)の速球で空振り三振に仕留めた。田中はマウンド上でグッと力を込めてガッツポーズを見せてダグアウトへ戻った。
 
 ヤンキースは7回からリリーフ投手にスイッチし、田中は9勝目の権利を持って交代となった。田中は、この日6回105球(ストライク66球)を投げ被安打3、与四死球3、奪三振8、無失点の好投で防御率3.84として、7月15日(同16日)のクリーブランド・インディアンス戦から続く無失点イニングを17回1/3に伸ばしている。

1 2