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【MLB】上原の来季年俸は8億円? FAランキング32位。「数字上衰え見えずも、勝負所で成績を残せるか予想つかず」

今オフFAとなった上原は米大手データサイトの選ぶFA選手トップ50の32位にランクイン。41歳の今シーズンも奪三振率、与四球率共に好成績を残しており、800万ドルの1年契約と高い評価を受けることが予想されている。

2016/11/14

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難しい42歳に対する評価

 来シーズン42歳を迎えるリリーバーは今オフどのような評価を受けるのだろうか? 米大手データサイト『Fangraphs』は、自サイトの敏腕ライターであるデーブ・キャメロンによる今オフのFAランキングトップ50を掲載。ボストン・レッドソックスからFAとなった上原浩治は、32位に位置付けられている。

How do you project a 42-year-old reliever who throws 87 but still racks up a ton of strikeouts? I don’t know either! The numbers say he’s still good, but I don’t know many teams that want to trust that kind of stuff in high-leverage situations.
87マイル(140km/h)しか投げられないのに、高い奪三振率を誇る42歳のリリーバーについて、私には予想のしようがない。データは彼が未だ健在なことを伝えているけれども、どれだけ多くのチームが、上原が勝負所で成績を残せると信じるかは分からない。

 今季はチームがオフにクレイグ・キンブレルを獲得したため、セットアッパーとして開幕を迎えた上原。6月は防御率7.56の大不振、7月中盤からは右胸筋を痛め、故障者リスト入りと夏場に苦しんだものの、9月の復帰以降は復調。DLから復帰後は11イニング、打者39人をわずかヒット6本に抑え無失点。地区シリーズでも2試合を無失点と完璧な形で41歳のシーズンを締めくくった。

 シーズン通算では、50試合に登板、2勝3敗7S 18ホールド、防御率3.45の成績。防御率こそ昨年より1点以上落ち込んだものの、奪三振率12.06は自己2位タイ、K/BB5.73は昨年を上回るなど、数字の上では衰えは感じられない。

 Fangraphsの成績予測システムであるSteamerは上原の成績を以下のように予測している。

27.0K% 6.2BB% ゴロ打球率34.3% 防御率3.39 FIP3.46

 上原の今季の成績がそれぞれ、34.2% 6.0% 21.4% 3.45 3.51であることを考えれば、奪三振が減ってゴロ打球が増えるという変化はあれ、トータルでは42歳を迎える来シーズンも今季と同程度のピッチングを期待できそうだ。

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