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【MLB】上原の来季年俸は8億円? FAランキング32位。「数字上衰え見えずも、勝負所で成績を残せるか予想つかず」

今オフFAとなった上原は米大手データサイトの選ぶFA選手トップ50の32位にランクイン。41歳の今シーズンも奪三振率、与四球率共に好成績を残しており、800万ドルの1年契約と高い評価を受けることが予想されている。

2016/11/14

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勝負所での登板数は減少

 一方でキャメロン記者が懸念するように、high-leverage(勝敗への関わりが大きい場面)での投球には不安が残る。

『Fangraphs』では試合への関わりが大きい順にhigh/medium/lowと状況を分けて掲載している(highは試合終盤の勝負どころなどを表す)が、15年の3状況ごとのイニング数内訳が15.1/13/12だったのに対し、今季は9/17.1/20.2と要所での登板が目に見えて減っていた。これを各球団がどう見るかが評価のポイントの1つとなりそうだ。

 また今オフに獲得する契約については、キャメロン記者は1年契約の年俸800万ドルと予想。『SB Nation』のエディ・マシューズもキャメロンと同条件+1年の球団オプション付きと予想している。42歳の年齢に加え、今季クローザーを務めていなかったことを考えれば、これは非常に高い評価と言えるだろう。

 ランキング全体を見ると、上原の位置は投手としては14位、リリーフ投手では7位となっている。ちなみに1つ上の31位は先日の強化試合でメキシコ代表として来日したセルジオ・ロモ、30位には同チームのブラッド・ジーグラー。元広島のコルビー・ルイスは46位ながら上原と同じ1年800万ドルと予想されている。上原と同じくレッドソックスからFAとなった田澤純一はランキング圏外だった。

 アロルディス・チャップマン(カブス)やケンリー・ジャンセン(ドジャース)、マーク・メランソン(ナショナルズ)の3人の守護神がトップ10入りしており、エリート級のクローザーが多いのも今オフの特徴だ。ライバルも多い今オフ、メジャーでも異色のリリーバーである上原がどういった評価を受けるのか注目が集まる。

出典:2017 Top 50 Free Agents by Dave Cameron in fangraphs on Nov.11 2016

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