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全米屈指のスカウトリーグに挑戦する日本人チームとは MLBスカウトも注目、慶応高・根岸の姿も

全米屈指のスカウトリーグとして知られるカリフォルニア・ウィンターリーグ(CWL)が7日(日本時間8日)、カリフォルニア州・パームスプリングで開幕した。

2019/02/08

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Getty Images



全米屈指のスカウトリーグは野球漬けの日々

 2010年に始まり、今年で10年目を迎えるCWLは、MLB組織や独立リーグでのプレーを望む200~250人の選手達が集まり、10チームに分かれて、1カ月間に渡るリーグ戦を行う。期間中は多くのプロ野球チームからスカウトが視察に訪れるうえに、各チームの監督やコーチの多くがスカウトを兼ねていることもあって、参加選手のうち例年40%ほどが何らかのプロ選手契約を勝ち取る。元メジャーリーガーのマック鈴木氏もかつてCWLでコーチを務めたことがある。
 
 CWLには日本人選手も数多く挑戦する。今シーズンのワシントン・ブルーソックスはチーム24人のうち1人を除いて全員が日本人だ。
 
 監督としてブルーソックスの指揮を執るのは安田裕希氏。安田氏はかつてCWLで選手として参加した経験を持ち、その後はアメリカとオーストラリアでいくつかの独立リーグを経て、昨年度は最高レベルの独立リーグとしてMLBに最も近いと言われるアトランティック・リーグに移籍した内野手だ。いわばCWLの卒業生だが、現役選手としてさらに上を目指す一方で、指導者としてのキャリアも積んでいる。
 
 ブルーソックスの投手コーチとして安田氏を支える森田雅久氏もまた、かつてCWLでプレーしたことがあり、サマーリーグと呼ばれるセミプロリーグを経験している。
 
 リーグに参加する選手達の年齢は20代前半が中心。大学野球の経験者がもっとも多いが、高校野球を卒業したばかりの10代の選手も含まれている。現地到着後の翌日から2日間の練習日を経て、1カ月のリーグ戦に挑む。期間中は週に6試合で、残りの1日も練習が行われるため、文字通り休みなしで野球漬けの毎日となる。

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