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振り逃げ3ラン…? 併殺完成直前にタイム…判定はどうなる?【意外と知らない野球ルール3問クイズ】

野球には、様々な状況を想定した「公認野球規則」がある。このルールブックによって、想定外と思われるような珍場面でも公正な判定を下すことができる。今回は「名珍場面から振り返る野球のルール」(カンゼン、2014年刊行)より、難解な野球規則を過去の事例からクイズ形式で出題する。

2018/01/01

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正解は…

B:どんなときでも審判員のタイムは絶対。タイムの時点でボールデッドのため、ノーカウントとなる。
 

 公認野球規則2.79「タイム」――正規にプレーを停止させるための審判員の宣告であり、その宣告によってボールデッドとなる。
 
 公認野球規則5.10「審判員が“タイム”を宣告すれば、ボールデッドとなる」
 
 タイムに関しては、このように明記されている。ここで大事なことは、「審判員」と書いてあること。つまりは球審だけでなく、三塁塁審や左翼線審がタイムをかければ、その時点でボールデッドとなる。その宣告が、球審にまで届いていなくても、タイムは成立する。
 
 2013年8月19日、夏の甲子園準々決勝、富山第一対延岡学園の試合は8回を終えて、4対4の同点という白熱の展開だった。
 
 9回表1アウト一、三塁の勝ち越しのチャンスを迎えたのは富山第一。1点もやりたくない延岡学園は、バックホーム体勢ではなくゲッツー体勢で勝負に出た。そこに一、二塁間の難しいゴロが飛んできたが、セカンドが好捕すると、反時計回りで体を回転させてショートへ絶妙なスロー。4→6→3の難しい併殺を完成させた。
 
 会心のプレーに笑顔を爆発させてベンチに戻った延岡学園の選手たち。ところが、ここでレフト線審から「投球前にタイムをかけていた」と宣告。投球前に三塁側ブルペンで練習をしていた投手の球が乱れ、外野へ転がっていた。このタイムに球審は気づいていなかった。
 
 協議の結果、併殺は無効となりノーカウント。投球直前ではあったが、タイをかけた時点でボールデッドということになる。しかし、延岡学園はこのピンチを連続三振で切り抜け、延長11回にサヨナラ勝ちをおさめている。

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