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【夏の甲子園2023】悲願の連覇へ死角なし! 優勝候補・仙台育英が誇る今年の戦力は?|第105回全国高校野球選手権大会

2023/08/06

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産経新聞社



全国経験者ズラリと並ぶ打線は爆発力増

  野手陣は昨夏以上の爆発力がある。宮城大会では5試合で計51得点を記録し、昨夏の宮城大会では0本だった本塁打も4本飛び出した。内訳は齋藤敏哉内野手(3年)が2本、山田脩也内野手(3年)、尾形樹人捕手(3年)がそれぞれ1本ずつ。齋藤敏はMLBで活躍中のブライス・ハーパー(フィリーズ)を彷彿とさせるアッパースイングで飛距離のある打球を飛ばす。正遊撃手の山田と正捕手の尾形はセンターラインの一角を担っており、守備の貢献度も高い。
 
 野手では山田、尾形のほか、橋本航河外野手(3年)、齋藤陽外野手(3年)、住石孝雄内野手(3年)も昨夏の甲子園を経験している。宮城大会は山田が.615、橋本が.526、尾形が.444、住石が.333と高打率を残す中、4番を打つ齋藤陽は.167と伸び悩んだ。頼れる4番が本領を発揮すれば、得点力はさらに向上するはずだ。
 

 
 2年生野手の力も欠かせない。橋本、山田による不動の1、2番コンビのあとを打つのが湯浅桜翼内野手(2年)。新チームから中軸を任されており、パンチ力と勝負強さ、内野の守備力には光るものがある。宮城大会でも打率.529、7打点、無失策と攻守で存在感を示した。右の強打者・鈴木拓斗外野手(2年)、内野のユーティリティ・登藤海優史内野手(2年)らも期待値が高い。
 
 課題を挙げるとすれば守備面。宮城大会では全5試合で失策を記録し、準決勝の東陵戦は5失策と特に精彩を欠いた。センバツでも準々決勝の報徳学園戦で守備のミスが絡んでサヨナラ負けを喫しただけに、一つ一つのプレーを大事にしたい。何が起こるか分からないのが甲子園。大きなプレッシャーを跳ね除け、再び頂点に立つことはできるか。

 

 

 
【了】

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