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【MLB】カブス上原浩治、4人の元チームメイトと再びプレー。アリーグ時代をよく知る名将はフル回転起用か

カブスに入団した上原浩治はメジャー9年目にして初めて、ナリーグで投げる。カブスにはアリーグ時代のチームメイトが4人いる。

2016/12/19

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カブスに大きな戦力

 アリエタ、レスター、ラッキーに限ったことではないが、彼らと上原が同じ試合で投げる機会は、来シーズンも多くなりそうだ。ナリーグにはDHがなく、投手にも打順が回ってくるため、リリーフ投手はアリーグよりも頻繁に登板する。2016年に起用されたリリーフ投手の延べ人数は、アリーグが1チーム平均486.9人、ナリーグは533.6人だった。

 健康状態には気を遣いながらも、ジョー・マッドン監督は上原をフル回転させるだろう。マッドンは2014年までレイズで監督を務めており、対戦相手として、上原のことをよく知っている。特に、上原が在籍した3チーム中2チーム、オリオールズとレッドソックスは、レイズと同じアリーグ東地区に属している。

 マッドン率いるチームに対し、上原は2009~14年に39登板し、防御率1.80、奪三振率11.20、与四球率1.00、被打率.155を記録した(レギュラーシーズン。レッドソックスは2015~16年にカブスと対戦していない)。これらの数値は、どれも全体の通算成績より優れる。しかも、2012年以降の防御率は0.40だ。22登板で22回1/3を投げ、1点しか失っていない。

 上原が来シーズンも、これまでにマッドン監督の目の前で見せたのと変わらぬ投球をすれば、ワールドシリーズ連覇を狙うカブスには大きな戦力となる。

 なお、レスターとラッキー、上原の3人は、2013年にワールドシリーズ優勝の喜びも分かち合った。レスターはこの年のポストシーズンで5先発し、上原はそのうち3試合に投げた。ラッキーが登板した5試合(4先発・1救援)は、すべて上原もマウンドに上がり、優勝を決めたワールドシリーズ第6戦は、ラッキーが先発して上原が最後を締めくくった。

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