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米国、コロンビアに延長戦の末サヨナラ勝ち!元横浜・モスコーソが敗戦投手に

2017/03/11

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 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド・プールCの米国対コロンビアの一戦が、米国・マーリンズパークで行われ、3対2で米国がサヨナラ勝ちを収めた。
 
 米国・アーチャー、コロンビア・キンターナで始まった試合は、両先発の好投が光った。
 
 米国先発のアーチャーは4回を41球でパーフェクトと素晴らしい投球を披露。この試合では次戦以降を見据え4回での降板となったが、降板後もブルペンで投球練習をするなど余裕を見せた。
 
 対するコロンビア先発のキンターナも快投を見せた。5回2/3を63球、被安打1、4奪三振、与四球1、1失点と少ない球数で6回途中まで米国打線を封じ込めた。
 
 序盤は両先発の好投があり4回まで両軍無安打の投手戦となっていたが、試合は5回に動いた。アーチャーの後を受けて登板したギブンズが2死ランナーなしから3者連続の二塁打を浴び2点を献上した。
 
 米国打線は5回裏までキンターナの前に無安打と苦しい展開となっていたが、6回裏に反撃を見せた。2死ランナーなしから9番クロフォードが安打で出塁。キンターナはここで63球に達し、降板となった。
 
 そして、代わったクエバスが米打線に捕まる。1番キンズラーに安打を許し2死1・3塁とすると、2番A.ジョーンズが適時二塁打を放ち1点差に迫る。二冠王の3番アレナドは空振り三振に倒れたと思われたが、バッテリーエラーがあり振逃げ出塁、その間にランナーが生還し同点に追いつく。アレナドは気迫あるヘッドスライディングと力強いガッツポーズを見せ、重苦しい雰囲気となっていた米国ベンチを鼓舞した。
 
 その後は、両軍好機を作る場面もあったが9回裏まで無得点に終わり延長戦となった。
 
 9回裏には、元横浜DeNAのモスコーソが登板。ポージー、スタントンというMLB主力級の強打者を打ち取った。
 
 そして延長10回裏、モスコーソは突如制球が乱れ、1死ランナーなしから8番イエリッチ、9番クロフォードに四球を与えピンチを作る。1番キンズラーの二ゴロの間に進塁し、2死2・3塁となる。そして、2番A.ジョーンズが左中間に適時打を放ち試合を決めた。
 
 接戦の末、米国は辛くも初戦を制し強豪揃いのプールCで1勝を手にした。一方、初出場のコロンビアは1次ラウンド初戦で優勝候補相手に一歩も引かない健闘を見せた。
 
 明日、プールCではカナダ対コロンビア、ドミニカ共和国対米国が対戦予定となっている。