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高い奪三振能力誇る広島・森下暢仁と巨人・戸郷翔征、2020年シーズンのセ・リーグ新人王は? 

2020/11/19

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 プロ野球は14日、公式戦全日程を終了。セ・パ両リーグの個人タイトル受賞選手も確定した。
 

 
 今後発表されていく表彰には最優秀選手賞(MVP)、沢村賞、新人王などを残している。今回は広島東洋カープの森下暢仁投手、読売ジャイアンツの戸郷翔征投手で一騎打ちとなっているセントラル・リーグ新人王にフォーカスする。

森下暢仁と戸郷翔征の成績比較


 

 森下は、今季明治大を経てドラフト1位で広島に入団した即戦力ルーキーだ。順当に開幕ローテーション入りを掴むと、プロ初登板となった6月21日DeNA戦では、8回無失点の快投。続く28日中日戦では、8回2/3を2失点でプロ初勝利を挙げた。
 

 7月にはコンディション調整のため一度登録抹消となったが、復帰後も新人らしからぬマウンドさばきで好投を続け、8月14日阪神戦ではプロ初完封勝利もマーク。シーズン最終盤となった10、11月には4勝、防御率0.24と抜群の安定感で月間MVPも初受賞した。
 
 最終的に規定投球回に到達。18試合(122回2/3)を投げ、10勝(リーグ5位タイ)、勝率.769(同2位)、124奪三振(同3位)、防御率1.91(同2位)と各部門で上位の成績を残した。
 

 投球内容で特筆すべきは、奪三振能力だ。124奪三振はリーグ3位となったが、奪三振率では9.10でリーグトップ。特に速球、チェンジアップで三振を奪うシーンが多く見られた。また、与四球率は2.64をマーク。四死球に苦しむ試合もあったが、シーズン通して見ると及第点以上の制球力を見せた。
 

 対する戸郷は、聖心ウルスラ学園高から2018年ドラフト6位で巨人に入団した高卒2年目。昨季はリーグ優勝のかかった試合でプロ初登板初先発と異例の一軍デビューを果たし、日本シリーズの舞台も経験した。
 

 2年目の今季は大きく飛躍。開幕ローテーション入りを果たすと、8月終了時点で7勝、特に8月は4戦4勝、防御率0.37と圧巻の投球を見せた。
 

 しかし、疲れの見え始めた9月、10月は安定感を欠き、計1勝と勝ち星を伸ばせず。惜しくも2桁勝利には届かなかったが、シーズン通してローテーションを守るなど貢献度は高く、リーグ2連覇を達成したチームに欠かせない存在となった。
 

 最終的に規定投球回未満となったが、19試合(107回2/3)を投げ、9勝(リーグ8位)、勝率.600、106奪三振(同5位タイ)、防御率2.76をマークした。
 

 森下同様、奪三振能力に長けており、今季は奪三振率8.86をマーク。威力抜群の速球に加え、カットボール、スプリットなどで多くの三振を奪った。一方で与四球率は4.01と制球力に不安を残し、来季以降の最重要課題に挙げられる。
 

 今季成績では、森下が優勢となっているが、昨季のセ・リーグ新人王は、高卒2年目の東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆内野手(当時19歳)が、社会人ルーキーの阪神タイガース・近本光司外野手(当時25歳)を抑えて受賞した。戸郷は昨季の村上と同じ高卒2年目の20歳。年齢という要素も受賞のポイントとなりそうだ。
 
 
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