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新入団のレロン・リーがいきなりパ・リーグ1位に セイバーメトリクスの視点で過去の打撃ベスト10を振り返ろう ~1977年編~

2020/08/14

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Getty Images, DELTA・道作



 本企画はNPB過去年度の打撃ベスト10を眺め、往事の野球を今の視点から振り返り楽しんでもらおうというものだ。ただベスト10は従来の打率ではなく、セイバーメトリクスにおける総合打撃指標wRAA(※1)を採用する。これはリーグ平均レベルの打者が同じ打席をこなした場合に比べ、その打者がどれだけチームの得点を増やしたかを推定する指標だ。この視点で振り返ることで、実は過小評価されていた打者がわかるということもあるかもしれない。
 

 
 この年、ついに日本の野球中継にセンターカメラが導入された。はじめにパ・リーグの中継で試験的に導入。セ・リーグでの導入は翌年からであった。それまでのテレビ映像はネット裏から打席・マウンド方向を捉えており、投球が捕手近くまでくると捕手や審判が陰になって大概見えなくなっていた。導入にあたっては捕手のサインが画面に映ることを嫌っての反対が根強かったようである。私事だが、子供の頃はセンターカメラが導入されておらず、右打者のことを画面の左側に立っているために左打者であると認識する、勘違いをしていたことがある。現代の子供にはこういった勘違いは起こりえない。

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