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ウラディミール・バレンティン、シーズン60本塁打の軌跡。長打率.779も歴代1位――NPB歴代1位記録の詳細を振り返る【プロ野球史を振り返る】

2020/05/22

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バレンティン60本塁打の全貌は?

 東京ヤクルトスワローズ ・ウラディミール・バレンティンは、2013年、シーズン56号本塁打を記録。王貞治、タフィ・ローズ、アレックス・カブレラの持つNPBシーズン最多本塁打記録を更新した。その後も記録を伸ばし、60本塁打でシーズンを終了。長打率.779もNPB歴代1位の記録となった。
 
 2013年のバレンティンは、怪我の影響で開幕に間に合わず、4月12日の巨人戦で初出場。出場130試合のうち、123試合で4番を務めた。
 
 開幕には出遅れたバレンティンだったが、復帰後はハイペースで本塁打を放ち、約半月で8本塁打(内訳:レフト方向3本、センター方向3本、右中間方向2本)を記録した。5月は6本塁打(内訳:レフト方向1本、センター方向1本、ライト方向1本、左中間方向3本)とペースを落としたが、6月には11本塁打(内訳:レフト方向3本、センター方向2本、左中間方向5本、右中間方向1本)を放つ活躍を見せ、月間MVPを獲得した。
 
 7月にはオールスターにも出場し、9本塁打(内訳:レフト方向1本、センター方向2本、ライト方向1本、左中間方向4本、右中間方向1本)を記録。成績を落とす選手も多い8月には、驚異的なペースで本塁打を量産した。最終的に18本塁打(内訳:レフト方向6本、センター方向1本、ライト方向1本、左中間方向10本)を記録し、シーズン2度目の月間MVPに輝いた。
 
 8月終了時点で、52本塁打を記録していたバレンティン。9月11日の広島戦で55号本塁打を放ち、シーズン最多本塁打記録に並んだ。
 
 そして迎えた9月15日阪神戦の第1打席に、待望の瞬間が訪れた。阪神の先発、榎田大樹から左中間に56号本塁打を放ち、シーズン最多本塁打記録を樹立。同日は勢いのままに、第2打席でも2打席連続となる本塁打を放った。
 
 以降も出場を続け、10月4日阪神戦の第1打席で、先発のランディ・メッセンジャーからライトへ弾丸ライナーの本塁打を放ち、シーズン60号本塁打に到達。9、10月では8本塁打(内訳:レフト方向1本、ライト方向1本、左中間方向5本、右中間方向1本)を記録した。
 
 60本塁打のうち38本を本拠地の神宮球場で放った。また、本塁打の3割はセンターから右方向に放っており、広角に打ち分けたことも、本塁打を量産できた一因と言えるだろう。

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