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オリックスバファローズ、歴代助っ人外国人選手ランキングトップ5<投手編>

2022/12/03

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産経新聞社



第4位 ウィリー・フレーザー

右投右打
在籍期間 3年(1996〜1998)
成績 66試合(329回1/3)、25勝16敗1セーブ、152奪三振、防御率4.10
 
 先発として活躍を見せたフレーザー。大きくインステップする独特のフォームと、打たせて取る投球が持ち味だった。
 
 アメリカ合衆国出身、身長183センチ、体重94キロ。コンコーディア大から、1985年MLBドラフト1巡目(全体15位)でカリフォルニア・エンゼルス(現ロサンゼルス)に入団。86年にメジャーデビューを果たすと、翌87、88年と2年連続2桁勝利をマーク。2シーズンにわたって主に先発としてゲームを作った。89年からはリリーフとして3年連続40試合登板(70投球回以上)をクリアした。
 
 しかし、92、93年はメジャーに昇格することなくシーズンを終えると、3年ぶりにメジャー登板を果たした94年以降も定着はできなかった。
 
 日本球界でのプレーを模索したフレーザーは、1996年にオリックス・ブルーウェーブ(現バファローズ)に入団。初年度から2桁10勝を挙げ、勝率.833と多くの勝ち星をもたらした。特に後半戦は8連勝をマークするなど圧巻の投球で、チームに勢いを与えた。この活躍もあって、チームはリーグ連覇達成。
 
 さらには読売ジャイアンツとの日本シリーズでは、第2戦に先発登板。6回0/3を2安打無失点に抑える好投で勝利投手となった。チームは、「オリックス・ブルーウェーブ」となってから初の(唯一の)日本一にも輝いている。
 

 
 翌1997年は開幕ローテーション入りを果たし、2年連続2桁勝利となる10勝(9敗)をマーク。防御率こそ悪化(3.07→4.39)させたものの、NPBでのキャリアハイとなる121回を投げた。オリックスでの最終年となった98年は、シーズン途中でリリーフに配置転換されるなど5勝にとどまっている。

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