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元メッツの高橋建氏が“オールド・ルーキー”代表格に 40歳を超え念願のメジャー舞台「十分な活躍見せた」

2020/03/30

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実在するジム・モリス氏が題材の映画で定着。「諦めず夢を追う姿」で多くの人に勇気もたらす

 映画「オールド・ルーキー」(原題:The Rookie)は、かつてマイナーリーガーの経験があった35歳の高校教師ジム・モリス氏が、トライアウトを経てタンパベイ・デビルレイズ(現タンパベイ・レイズ)で念願のメジャーデビューを果たすという実在の選手を描いた物語だが、米スポーツ専門局『ESPN』では26日(日本時間27日)、同局テレビ放送でこの作品がテレビ放送されることに先立って、モリス氏のように年齢を重ねてからメジャーの舞台を踏んだ選手を特集。その中には、ニューヨーク・メッツでデビューを果たした高橋建氏も名を連ねている。
 

 
 モリス氏は、テキサス州ビッグレイクにある高校の教師を務めながら、弱小の野球部を指導。しかし、生徒でもある選手と「地区優勝したら、メジャー球団のトライアウトを受ける」という約束をしたことをきっかけに、チームは大躍進。見事に地区優勝を果たし、モリス氏はデビルレイズのトライアウトに参加することになった。そして、そこで98マイル(約158キロ)の剛速球を披露し合格。マイナーリーグで周りの若い選手たちとともに汗を流し、結果を残し続け、いよいよメジャー昇格の時を迎える…。
 
 モリス氏は、35歳という年齢から「オールド・ルーキー(The Oldest Rookie)」と称され、1999年から2000年の2シーズンにわたってメジャーリーグで計21試合に登板。そしてこのデビューまでの紆余曲折のストーリーが映画化され、大きな話題となった。同サイトでは、モリス氏のように歳を重ねてからメジャーデビューを果たした選手6人を取り上げ特集。黒人リーグを経て42歳で初めてメジャーの舞台を踏み通算28勝を挙げたサッチェル・ペイジ氏が筆頭となったが、その中には広島東洋カープから海を渡り、40歳でデビューした高橋氏の名前もあった。
 
 高橋氏は横浜高、拓殖大、社会人野球のトヨタ自動車を経て、1994年にドラフト4位で広島に入団。1年目の1995年から1軍登板を果たすと、2008年まで広島一筋で活躍し66勝を挙げた。そして、2009年オフにフリーエージェント(FA)権を行使し、2月にトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結ぶ。しかし、ブルージェイズではスプリングトレーニング(春季キャンプ)で右ふくらはぎを負傷して無情にも解雇を言い渡されてしまう。
 
 それでも、直後にメッツとマイナー契約。当時傘下3Aの球団だったバッファロー・バイソンズでのマイナー暮らしを経て、4月27日(同28日)に初のメジャー昇格を果たした。そして、5月2日(同3日)に行われた敵地でのフィラデルフィア・フィリーズ戦に3回途中からリリーフとして登板。2回2/3、38球を投げて被安打1、与死球1、奪三振1、無失点という堂々たる姿を見せた。高橋氏は、この後もメジャーでリリーフとして活躍。シーズン終了までに28試合に登板して0勝1敗、防御率2.96の成績を残した。この数字については同サイトも「メッツで十分な活躍を見せた」と高い評価を与えている。
 
 高橋氏の40歳16日でのメジャーデビューは、第二次世界大戦以降ではペイジ氏の42歳2日(クリーブランド・インディアンス)、ディオメデス・オリーボ氏の41歳227日(セントルイス・カージナルス)に次いで史上3番目の高齢だった。同サイトによれば、過去20年間に35歳以上でメジャーデビューを果たした選手は、高橋氏の他に桑田真澄氏の39歳74日(ピッツバーグ・パイレーツ)、藪恵壹氏の36歳234日(オークランド・アスレチックス)、斎藤隆氏の36歳54日(ロサンゼルス・ドジャース)の3人となっている。

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