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侍ジャパン・稲葉監督、“神走塁”周東に「非常に大きな1点だった」 積極走塁は「アウトになってもこっちの責任」【プレミア12】

2019/11/12

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周東は7回に二盗&三盗

 「世界野球プレミア12」 スーパーラウンド第1戦で、オーストラリア代表と対戦した侍ジャパン。試合は終盤に周東佑京外野手(ソフトバンク)の盗塁など機動力が光り、源田壮亮内野手(西武)のセーフティバントで勝利を手繰り寄せた。
 
 稲葉監督は7回に代走の周東が見せた二盗と三盗、源田のセーフティバントについて「周東も三盗をしたのでね、(源田)壮亮のセーフティバントという選択ができたと思いますし、ああいう流れの中で、非常に大きな1点だった」と述べ、2人の活躍を絶賛した。
 
 しかし、試合の中では盗塁失敗のリスクも大きい。だが、稲葉監督は「アウトになってもこっちの責任ということも言ってありますのでね。これでまた盗塁をしなくなるというのが一番怖いので」とし、積極的な走塁に肯定的な様子だ。
 
 また、「中継ぎがしっかり抑えているんで、そういう流れでやはり終盤、チャンスが来ると思いますので。改めてああいう終盤の走塁というのは大事というのは分かりました」と述べ、走塁の重要さについて振り返っている。
 
 そして、リリーフ陣が好調を維持しているのも侍ジャパンの強みだ。特に8回に三者凡退に斬って取った甲斐野央投手(ソフトバンク)については「大きかったと思いますね。やっぱり嫌な流れの時はああやって三者凡退に抑えて、流れをしっかり持ってきてくれたというのは。素晴らしいピッチングをしたと思います」と述べている。
 
 インタビューの最後には、「やはり、ひとつ勝つというのは、難しいというのはね、非常に感じましたし、必ず終盤に何かが起こると、そこはもう信じてずっとやっていました」と締めくくった稲葉監督。終盤に逆転劇を起こした勢いそのままに、次戦でも勝利となるだろうか。
 
取材・氏原英明、文・ベースボールチャンネル編集部