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【プロ野球2018年総括】高橋監督の英断、栗山監督の発見。今オフ補強充実で来季はともに優勝候補<巨人・日本ハム>

2018/12/26

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 2018年シーズンを終えた各球団は、来季に向けた補強に乗り出している。フリーエージェント(FA)権を行使した5選手は、交渉を終え来季の居場所を決めた。また、ドラフト指名選手たちも入団発表を終え、プロとしての第一歩を踏み出した。
 
 12球団総括の第4回は、読売ジャイアンツと北海道日本ハムファイターズだ。
 

読売ジャイアンツ

 
 2年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出で面目躍如を果たしたが、レギュラーシーズン後には高橋由伸監督が辞任する事態となり、巻き返したとは言い難い。
 
 しかし、3位に終わったとはいえ、高橋監督が残した功績は小さくない。何より、今季の開幕戦に若手2人の名前を書き込んだことは、巨人の未来を明るくした。
 
 巨人のような常に結果と評判が求められているチームは、世代交代を進めていくのがそう容易ではない。故障など、ぽっかりと戦力が空いた中ならまだしも、そうでない場合は説得力が必要だ。
 
 それでも高橋監督は開幕戦で一塁に阿部慎之助ではなく、岡本和真と書き込んだ。二塁手にも、吉川尚輝を抜擢したのだった。吉川尚こそシーズン中盤に故障で離脱してしまったが、この起用はまさに岡本の成長を後押しする英断だったといえるだろう。
 
 その岡本は6月2日から4番を務めると、「3割30本塁打100打点」を最年少でクリアする偉業を達成。シーズン後には日本代表「侍ジャパン」にも選出されるなど、大ブレークを果たしたのである。全ては開幕戦のオーダーに記入したことから全てが始まったといっても過言ではないはずだ。
 
 とはいえ、シーズンを通してチームは苦しんだ。
 
 特に投手陣は三冠のエース菅野智之を除いては火の車だった。左腕エースとなるはずの田口麗斗が例年の輝きを失い、山口俊が持ち味を発揮したものの、チーム事情でクローザーへと配置転換。FAで獲得した野上亮磨は中継ぎに回り、けがで出遅れた畠世周は、シーズン終盤まで戦力になることはなかった。
 
 今村信貴や育成出身のメルセデスの台頭、澤村拓一の復調など、明るいニュースもあるにはあったが、年間を通して菅野以外が期待通りの活躍をしたとは言い難い。
 
 しかし、来季を展望すると、田口を中心として、悪い時期がそう長く続くとも思えない。また、ファームでは期待のホープたちが順調に成長している。「2018日米野球」のエキシビションマッチでは高卒2年目の髙田萌生、大江竜聖がそれぞれ登板。打たれはしたが、大器の片鱗を見せつけた。
 
 また一方で、FAで丸佳浩、炭谷銀仁朗を獲得。代打要員として中島宏之、新外国人のビヤヌエバの加入も決まった。坂本勇人、岡本、阿部らで形成する打線に厚みが加わったことは間違いない。投手ではメジャーから岩隈久志を迎え入れるなど、着実に補強を成功させている。
 
 今季、広島の3連覇を許したのは、巨人が負けすぎたからだ。7勝17敗1分の成績は屈辱以外の何物ではない。戦力が揃った来季、4年ぶりに復帰して3度目の指揮をとる原辰徳監督のもと、王座奪還なるか。

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