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西武、今季の強さは得点力にあり。特筆すべき機動力、明暗分けた3連戦で生まれたゆとり【小宮山悟の眼】

2018/09/22

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長打力だけではない西武打線の強み

 パ・リーグ首位の埼玉西武ライオンズにマジックが点灯した。14日からの福岡ソフトバンクホークスとの天王山で3連勝を飾り、優勝へ大きく前進した。このまま一気に駆け抜ける可能性もある。
 
 3連戦を振り返ると、やはりソフトバンク・柳田悠岐の離脱による影響は大きい。
 
 天王山の初戦、ソフトバンクはエース千賀滉大がつかまって敗れ、2戦目の試合前練習で柳田をアクシデントが襲った。西武の打撃練習中、打球がストレッチをしていた柳田の頭部を直撃して欠場を余儀なくされた。試合中に何らかのストレスがかかってのけがならば仕方ないと納得できるが、試合前の練習中に起きたアクシデントのダメージは計り知れない。
 
 2戦目以降、ソフトバンクの選手たちは必死に柳田の穴をカバーしようしていたが、空回りした印象だ。西武との差が詰まってきた中での3連戦だったので、この連敗は非常に大きい。
 
 ソフトバンクとの3連戦で、西武打線の驚異的な得点力を改めて感じた。
 
 今季の西武の強さは得点力の高さと言える。21日終了時点、リーグトップの744得点を挙げていることからもよくわかる。西武には、今季42本塁打をマークしている山川穂高、長打力のある浅村栄斗、中村剛也がいるが、それだけで得点を生み出しているわけではない。
 
 本塁打数などに注目が集まるが、今季の西武の強さは“そつなく点を取る”野球ができていることだ。
 
 特筆すべきは機動力。ほかのチームにとっては、相当厄介だろう。機動力とはベースランニングや盗塁などの走塁力のことだが、長打力に加えて走力も高いことが西武打線の脅威となっている。
 
 走者が出た際、スコアリングポジションに進める方法は何パターンもあるが、投手側から見て一番怖いのはホームランだ。しかし、走者がいる状況において、ホームランばかりに気持ちが向くと走者に対して隙が生まれる。

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