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侍ジャパンと対戦、オーストラリア代表とは? 元中日「ディンゴ」の名も。日本とゆかりのある人物多数

稲葉篤紀監督が率いる侍ジャパンは、3月3日と4日にENEOS侍ジャパンシリーズ2018を行う。この2試合を戦うオーストラリア代表には、どのようなメンバーなのだろうか。コーチ、選手ともに日本球界とゆかりのある人物が多数在籍している。

2018/03/01

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日本ハムの元守護神の名も

 そして、今回初めて代表首脳陣に名を連ねたのが、2006、2007年の日本ハム連覇の立役者、マイケル中村だ。かつての日本ハム黄金時代の守護神は、一昨年のU18ワールドカップ予選で初めてチーム・オーストラリアを指導、今回トップチームのピッチングコーチとして久々に日本でユニフォーム姿を披露する。
 
 投手陣の中心を担うのは、元楽天のトラビス・ブラックリーだ。2014年に1シーズンだけ日本でプレーしたベテラン左腕は、通算9勝を挙げたメジャーをはじめ、プロ16年で、実に5カ国でプレーした究極のジャーニーマンだ。
 
 国内リーグでは2010年の発足以来プレーしており、WBCにも2009年と昨年の2度出場している。昨季から故郷のメルボルン・エーシズを離れ、ディンゴ率いるブリスベンに移籍、この冬は、5勝2敗の成績でチームをプレーオフに導き、チャンピオンシップの最終戦ではキャンベラ・キャバルリーを6回1安打に封じ込め、3連覇の立役者になっている。
 

 昨年オリックスの育成選手としてファームにいたダリル・ジョージも今回の遠征メンバーに名を連ねている。オーストラリアでは、メルボルン・エーシズでプレー、この冬は、サードのレギュラーとして40試合にフル出場、打率.327、11本塁打を記録した。
 
 ジョージはオリックス入団以前の2015、16年シーズンを日本の独立リーグ、ルートインBCリーグの新潟アルビレックスで過ごしているが、その時の同僚、デビット・キャンディラスは、2013年、2017年のWBCに続いて3度目のトップ代表としての来日を果たす。
 

 米国では3Aまで昇格した彼だが、現在は野球連盟の事務局に勤めながら、昨年のU18ワールドカップでは指導者としても活動している。27歳とまだ若く、ウィンターリーグのシーズンになれば、キャンベラ・キャバルリーのユニフォームをまとい、いまだ現役選手としてもプレーしており、この冬はキャリアハイとなる打率.380、12本、44打点の好成績を残した。外野のスタメンに名を連ねるのは間違いないだろう。

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