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日本球界にメリットも? 元巨人助っ人が語る壮大な“本気の夢”【カリビアンシリーズ戦記】

メキシコで開催されたカリビアンシリーズは、盛況の中で幕を閉じた。今大会の運営副委員長を務めている元巨人のエドガー・ゴンザレスは、大会後に自らの胸に秘める壮大な夢を語った。(取材・文:高橋康光)

2018/02/17

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Yasumitsu Takahashi



エドガー・ゴンザレスが驚きの発言

 メキシコ・グアダラハラで開催された第60回カリビアンシリーズは、プエルトリコ代表クリオージョス・デ・カグアスが決勝でドミニカ共和国代表アギラス・シバエーニャスを破り、同チームの大会連覇で幕を閉じた。
 
 開催国メキシコ代表のトマテロス・デ・クリアカンが予選ラウンドで姿を消し、大会の盛り上がりが不安視されたが、多くの地元メキシコの人々も会場に足を運び声援を送っており、さすがはラテンの国という一面を見せてくれた。
 
 今大会の視察に訪れていた福岡ソフトバンクホークスの萩原健太中南米担当スカウトに大会を振り返ってもらうと「引き続きチェックしてみたいという選手も何人かいましたが、正直全体的にあまりインパクトはなかったですね。例えばキューバの若手外野手、ヨエルキス・セスペデスを楽しみにしていたのですが、残念ながらあまり出場機会が与えられていません。
 
 周りの米国のスカウト陣も、何で彼を出さないんだ、隠すつもりなのかと言っていましたよ。日頃キューバを周れないアメリカのスカウト陣は、国際大会でしかキューバの選手を目にできないので、彼らの試合は真剣に見ていますよ。
 
 MLBからはおそらく全30球団とも今大会にスカウトを派遣していると思います。彼らの選手発掘に対する姿勢はすごいですよ。自分にとっては、こうした大会は単に選手のチェックという以外にも、こうしたスカウトたちとの交流ができるという意味でも非常に有意義です」と語ってくれた。
 
 まだまだ日本のファンにとっては遠い存在のカリビアンシリーズだが、ある人物の口から発された一言により、近い将来、この大会がより身近になるという可能性もあると感じさせられた。
 
 その、”ある人物”とは、かつて読売ジャイアンツでプレーしていたエドガー・ゴンザレス氏だ。今大会の運営副委員長を務めている彼が、日本人が珍しかったのか「コンニチハ」と私に声をかけてくれ、しばし談笑していると「将来的に日本をカリビアンシリーズに招待したいというプランを持っているんだ」と驚きの発言をしてくれた。その場では談笑程度であったが、後日、改めて時間を取って話してくれた。

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