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森福降格でFA“全滅”の巨人。編成責任者の怠慢? 巨大補強の行く末は「巨額損失」か

 読売ジャイアンツの森福允彦投手が、不振のため4月24日に出場選手登録を抹消された。山口俊投手、陽岱鋼外野手を含め昨オフに巨額の契約を交わしたFA3選手が2軍で調整を続け、助っ人も苦境に立たされている“異常事態”に、フロントの編成責任者への批判も聞こえてきそうだ。3年ぶりのリーグ優勝を狙う一方で懸念される莫大な損失に、今後チームはどう向き合っていくのだろうか。

2017/04/25

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何のために大枚をはたいたのか

 大金を投じたはずの新セットアッパーが早くもつまずいた。福岡ソフトバンクホークスからFA移籍を果たした読売ジャイアンツ・森福允彦投手が4月24日、出場選手登録を抹消された。今季は新天地で7試合に登板したものの0勝2敗で防御率5.40と調子が上がらず、開幕から1か月も経たないうちにファームで修正を図ることになった。
 
 これで巨人のFA移籍組は何と“全滅”となってしまった。山口俊投手(前・横浜DeNAベイスターズ)も右肩違和感の影響でほぼ連日に渡ってジャイアンツ球場で調整を続けており、陽岱鋼外野手(前・北海道日本ハムファイターズ)も下半身の張りに苦しめられながらリハビリを行う日々を過ごしている。森福のファームでの調整期間も今のところ無期限で、山口と陽の1軍昇格も相変わらず見えてこない。これでは一体何のために大枚をはたいてFA選手を3人も獲得したのかと批判されても仕方がない。
 
 近年の森福は、ソフトバンクで対左打者のワンポイントリーフとして起用されていたことから、「対右打者が苦手」「ロングリリーフは難しい」などとウィークポイントも再三指摘されていた。その一方で昨季終盤に右肩痛を発症していた山口俊と、やはり近年何らかの故障を繰り返していた陽についてもFA移籍前から「ケガのリスクがある」と球界内で警鐘を鳴らす人物は決して少なくなかった。編成を任されている責任者には「しっかりとチームにとって本当に必要な人材であるかを見極め、コンディショニングチェックも行えていたのか」という疑問が拭えない。
 
 FA権を行使した選手を一挙3人も獲得したケースは昨オフの巨人が史上初。ところが「巨大補強」と大騒ぎしたのも束の間、いざフタを開けて見ればこのザマだ。しかも巨人は森福と2年総額4億円、さらに山口俊に3年総額7億円、陽も5年総額15億円と、それぞれ超破格契約を結んだと見られている。いずれも主要メディアによる「推定年俸」とはいえ、球団が相当な額をつぎ込んだことは間違いない。
 
 そして現時点で、このFA3選手がまともに働いていないことも事実。今後のリスクを少なく見積もったとしても単純計算で割った各々3選手の初年度年俸分の総計額となる約10億円が早くもドブに捨てられてしまいそうな雲行きだ。

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