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開幕後13試合連続チーム本塁打なし、外れ1位に5球団競合など。BBC編集部が選ぶ2016年10大珍ニュース

2016年を10大ニュースで振り返るシリーズ第2弾。 今シーズン中に起こった10大“珍”ニュースを振り返ってみたい。

2016/12/27

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阪神・原口は支配下登録当日に一軍登録されるもユニフォーム間に合わず

 2016年のプロ野球は3月25日に開幕し、各球団それぞれ143試合を無事に終えた。

 今季、パリーグは独走Vが予測された福岡ソフトバンクホークスがまさかの大失速で三連覇ならず。セリーグは、今季から「超変革」をスローガンに掲げた金本知憲監督率いる阪神タイガースが3連敗以上を11度(最大7連敗)し、Aクラス入りを逃した。

 2016年シーズンも数々の好プレーが随所にあった。しかし、今回は編集部で挙がった10大珍ニュースを時系列順に紹介したい。

 はじめに、オリックス・バファローズが更新した不名誉な記録についてだ。

 今季、パリーグは10試合目まで本塁打が出ないという珍事件が起きたが、そのなかでも、オリックスは最後までチーム初本塁打が出ずに苦しんだ。開幕からノーアーチの記録は1953年に大映スターズが記録した「12」というワースト記録を、63年ぶりにオリックスが「13」に更新してしまった。ちなみに同記録を止めたのは、来季から阪神へ移籍する糸井嘉男である。

 次に、ユニフォームが間に合わず、借りたものを着用し出場した選手を挙げたい。

 2009年ドラフト6位で阪神に入団した原口文仁である。故障で2013年から育成契約となり、背番号は「124」に。しかし今季は、春季キャンプ途中で一軍に合流し、オープン戦も出場。そして、開幕後の4月27日に支配下登録を勝ち取る。同日、5回に代打で本拠地デビューを果たすと、2打席目にプロ初安打をマークした。

 この日、原口の新しい背番号「94」のユニフォームが間に合わず、山田勝彦バッテリーコーチのユニフォームを借りての出場となった。支配下登録当日に一軍登録されるも、念願の一軍デビューは借り物に袖を通しての出場という珍しい事態となった。

 与えられたチャンスを生かし、プロ初安打を放つなど、印象的な一軍デビューを果たした原口。今季はチームの捕手としては最多の87試合に出場したが、来季は全試合でスタメンマスクを被れるよう、春季キャンプで存分にアピールしてほしい。

 3つめは、10試合目に来日初本塁打を叩き込むも、日本に馴染めず退団した助っ人選手の退団についてだ。

 メジャー通算162本塁打のジョニー・ゴームズ(元東北楽天ゴールデンイーグルス)だ。リーダーシップにも定評があり、チームの中軸として活躍することを期待されていた。しかし、18試合に指名打者としてスタメン出場するも、65打数11安打、本塁打は4月6日のソロ本塁打のみ。同月25日には家庭の事情で帰国し、その後日本に戻ることなく退団している。一時は現地で引退報道も出たが、本人は否定し、メジャー復帰の道を探しているようだ。

 退団の理由を米メディアに「地震が怖い」「コミュニケーションがとれない」とコメントするなど、印象深かったため、珍ニュース入りしている。

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