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「一番ヘタクソだと自覚しているので」DeNA田内真翔が送る充実の日々。筒香嘉智や関根大気を見て学ぶ高卒ルーキーの今【コラム】

2025/08/14 NEW

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【写真:編集部】



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 JERA クライマックスシリーズ進出をかけて日々熱戦が繰り広げられる中、横浜DeNAベイスターズの2軍の拠点「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」では若手選手が1軍での活躍を夢見て研鑽を積んでいる。第2回は期待の高卒ルーキー田内真翔に話を訊いた。(取材・文:石塚隆)【取材日:8月7日】

プロフィール:田内真翔(たない・まなと)

生年月日:2007年3月6日(18歳)
身長/体重:177cm/79kg
広島県福山市出身で、おかやま山陽高では2年夏に甲子園に出場し、ベスト8入りに貢献。翌2024年のドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから5位指名を受ける。プロ1年目の今季は1軍出場はないが、フレッシュオールスターゲームに出場している。

 

プロ野球選手として過ごす日々

 
 将来を嘱望される“右の内野手”である高卒1年目の田内真翔は、まだあどけなさを残す表情で、プロ野球選手としての日々について、どこかはにかむように言った。
 
 「プロの自覚というより、野球ができるのが楽しくて、1日が終わっていく感じなんです。高校時代も野球漬けではあったのですが、やっぱり学生である以上、勉強もやらなければいけない。今はその勉強というのが頭から消えて、野球だけに集中できる環境なんで、すごくやりがいを感じています」
 

 
 それは幸せですね、と伝えると、田内は笑顔を見せ頷いた。
 
 「はい、そうですね」
 
 2007年生まれ、広島県福山市出身。おかやま山陽高時代、2年生の夏に甲子園に出場し、シュアなバッティングでベスト8進出に貢献。昨年のドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから5位指名され、プロとしての道を歩みだした。指名にあたり球団からは、高卒ナンバーワン内野手の評価を受けたプロスペクト。なにより野球が好きでたまらないといった風情が田内からは溢れており、好感を抱かずにはいられない。
 
 ここまでのイースタン・リーグの成績(8月10日時点)は、61試合に出場し、178打数40安打、打率.225と、高卒1年目の野手としては、何とか食らいついているように感じられる。高校時代は癖のないバッティングで高いOPSを誇っていただけに、高卒ルーキーが苦労すると言われているプロの速いストレートにもしっかり入って行けている印象がある。自身の打撃について田内は次のように語る。
 

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