「“レオのガリバー”から目が離せない!」西武・村田怜音が継ぐホームラン王の系譜。「チームの象徴となる日は近づいている」【コラム】
2025/08/12 NEW
産経新聞社
西武ファンにとって特別な番号
今、背番号99を背負う村田は、新たな系譜を描こうとしている。99は球団史に残るスラッガー、エルネスト・メヒア(198センチ118キロ)が着けた西武ファンにとって特別な番号だ。197センチ112キロの大きな体に、背番号99がよく似合う。
2014年にはメヒアは34本塁打を放ち、シーズン途中加入で本塁打王を獲得。強打の助っ人として長年クリーンナップに座り、2018年、2019年はリーグ連覇に貢献した。
その番号を背負うことは「将来の長距離砲」として期待されることを意味する。かつてホームラン王にも輝いた系譜を、少しずつ村田のカラーに染めている。
チームはリーグ5位の苦しい状況にあるが、その中で生まれた村田の一振りは、プロ2年目の若武者が放った希望の光だ。
今後、背番号99がベルーナドームを何度も揺らす日が来るだろう。かつてメヒアがそうしたように、今度は村田がチームの象徴となる時が近づいている。
レギュラーシーズンは残り41試合。勝負の9月へ、生き残りを賭ける。反転攻勢をかける「レオのガリバー」から目が離せない。
【了】